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今そこにあるディスプレイの問題を解決して新世界へ――これがEIZO「4K」モデルの実力だ!まだ早い? もう買い時?(2/3 ページ)

徐々に数を増やしつつあるPC向け4Kディスプレイ。先物買いの印象があるかもしれないが、ディスプレイに関するさまざまな問題を解決し、極上の表示環境が得られる「先進的かつスマート」な選択肢なのだ。特にEIZO初の4Kディスプレイ「FlexScan EV3237」は、長い目でディスプレイ選びを考えた場合、有力候補に挙げられる。

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Q 高画素の写真や動画を編集するのにフルHDやWUXGAでは物足りない。WQHDやウルトラワイド(シネスコ)でいいのか? それとも、今から4Kを選ぶべきか?

A 4Kの普及は意外と早いかもしれない。放送方面では米国、韓国などで大きな動きがあり、国内でも4K/8K放送のロードマップを前倒しに調整している。PCにおいてもHiDPIの環境が整備され、製品も一気に出回り始めた。また、ゲームメーカーが新作ゲームの4K対応をうたうなど(要求スペックは恐ろしく高いが……)の対応も見せている。今後はさらに4Kディスプレイの需要が増し、メーカーの動きも加速するだろう。

 さて、4Kが主流になるまでの「つなぎ」として、ワンランク下のWQHD(2560×1440ピクセル)や、汎用性を振り切って横長のウルトラワイド(アスペクト比21:9/2560×1080ピクセルなど)を選ぶのも悪くはない。これらは画素密度が4Kディスプレイほど細かくないので、スケーリングの拡大表示が不要で、作業スペースを広く確保しやすいだろう。現時点ではコスト的にも有利だ。

 しかし、現時点で4Kを表示できるPC環境があり、今後長年に渡って使用する高品位なディスプレイを選びたいならば、FlexScan EV3237の導入をためらう理由はない。逆に、4K未満のディスプレイは陳腐化が早い可能性もあるため、中長期の運用を考慮すると、4Kのほうが長持ちして、結果的に導入コストの高さも吸収できるだろう。

EIZOの27型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2736W-Z」。解像度はWQHD(2560×1440ピクセル/約109ppi)だ。FlexScan EV3237が登場する前は、FlexScan EVシリーズのフラッグシップモデルだったが、これから製品選びを始めるならば、4Kを視野に入れて検討したい

Q 超高解像度ディスプレイ搭載のモバイルPCを入手したが、結局スケーリング表示で150~200%拡大にしないと実用に耐えない。4Kディスプレイも結局同じことなのか?

A 前述の通り、HiDPIが実用レベルとなった昨今では、高精細な液晶ディスプレイを搭載したモバイルPCも増えてきた。これらの製品はスケーリングによる拡大表示を前提にした「高精細表示」をウリとするもので、表示密度は固定が前提だった従来のように、「高解像度」=「広い作業スペース」を実現しているわけではない。

 視認性や判読性は画素ピッチに大きく影響されるが、モバイルPCは使用者との距離が外付けディスプレイよりも近くなるため、画素密度が高くなっており(2560×1440ピクセルの13.3型液晶で約220ppi)、それだけに画素ピッチは狭い(約0.12ミリ)。スケーリングなしで100%の等倍表示をしてしまうと、文字やアイコンの表示が細かすぎてしまう。

 一方のFlexScan EV3237も高精細を特徴にしている以上、画素ピッチは詰まっている。例えば、現在主流の23型フルHDディスプレイ並みの画素ピッチ(約0.27ミリ)を維持したまま4K解像度を実現するには、2倍の画面サイズである46型が必要だ。これを31.5型に詰め込んでいるのだから、画素ピッチはそれだけ狭くなる。

 とはいえ、そこは31.5型の大画面ということもあり、23.8型や28型の4Kディスプレイほど極端な細かさではない。画素ピッチは約0.18ミリで、設置場所と視聴距離を調整すればスケーリングなしでも運用可能なレベルだ。ただし、31.5型の大画面を間近で使用すると、目や首への負担が大きくなるため、やはりスケーリングは利用するのが賢明だろう。

 もともと画素ピッチが細かすぎないので、さほど拡大する必要はなく、WindowsのDPI設定では「中-125%」辺りからは割と無理なく利用できるので、精細表示と広い作業スペースの両立が可能だ。標準的な23型フルHDディスプレイ(約96ppi)に近づけたい場合、「大-150%」に設定すれば、ほぼ同じ文字サイズで表示が可能だ。

左が「小-100%」、右が「中-125%」の表示例。アイコンと文字のサイズ、精細さが変わっている
左が「大-150%」、右が「特大-200%」の表示。150%の設定にすると、WindowsのデスクトップUIが標準的な96dpiに近くなる(基準となる96dpi比で103%の表示サイズ)
「小-100%」設定時の表示領域。等倍表示となり、3840×2160ピクセルの4K解像度をフルに利用できる。画素密度は約140ppi、画素ピッチは約0.18ミリとなっており、この設定のまま使えないこともないが、「中-125%」や「大-150%」の設定にしたほうが画面は見やすい
「大-150%」設定時の表示領域。スケーリングで150%に拡大されるため、作業スペースは減っているが、そのぶん文字やアイコンの視認性が高い。WindowsデスクトップUI標準の96dpi程度で使いたい場合、この設定が最適だ。精細さと作業スペースのバランスが取れた設定と言える
左がFlexScan EV3237(31.5型/3840×2160ピクセル/約140ppi)、右が「FlexScan EV2436W-Z」(24.1型/1920×1200ピクセル/約94ppi)。FlexScan EV3237を「大-150%」に設定すると、文字やアイコンの見え方がFlexScan EV2436W-Zの等倍表示に近くなる。150%に拡大しても、31.5型ワイドの大画面を生かし、広い作業スペースを確保できる
液晶ディスプレイの主な画面サイズ、解像度、アスペクト比、画素密度、画素ピッチの関係
外付けディスプレイ
画面サイズ 解像度 アスペクト比 画素密度 画素ピッチ
31.5型ワイド 3840×2160ピクセル 16:9 約140ppi 約0.18ミリ
28型ワイド 3840×2160ピクセル 16:9 約157ppi 約0.16ミリ
23.8型ワイド 3840×2160ピクセル 16:9 約185ppi 約0.14ミリ
29型ワイド 2560×1080ピクセル 21:9 約96ppi 約0.27ミリ
27型ワイド 2560×1440ピクセル 16:9 約109ppi 約0.23ミリ
24.1型ワイド 1920×1200ピクセル 16:10 約94ppi 約0.27ミリ
27型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約82ppi 約0.31ミリ
24型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約91ppi 約0.28ミリ
23型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約96ppi 約0.27ミリ
21.5型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約102ppi 約0.25ミリ
ノートPC内蔵の高精細ディスプレイ
画面サイズ 解像度 アスペクト比 画素密度 画素ピッチ
15.4型ワイド 2880×1880ピクセル 16:10 約223ppi 約0.12ミリ
14型ワイド 3200×1800ピクセル 16:9 約256ppi 約0.1ミリ
13.3型ワイド 2560×1600ピクセル 16:10 約227ppi 約0.11ミリ
13.3型ワイド 2560×1440ピクセル 16:9 約221ppi 約0.12ミリ
12型ワイド 2160×1440ピクセル 3:2 約216ppi 約0.12ミリ
13.3型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約227ppi 約0.11ミリ
11.6型ワイド 1920×1080ピクセル 16:9 約190ppi 約0.13ミリ
※視聴距離にもよるが、画素ピッチが約0.2ミリより狭いと、等倍表示での常用は厳しくなってくるため、スケーリングの設定による拡大表示が求められる

Q あまり大画面で高精細なディスプレイは、目や肩に負担がかかりやすいのではないか?

A PC作業に伴う目や首、肩への負担を軽減するには、多方面に渡って気を配る必要がある。ディスプレイ側に最低限求められるのは、液晶パネル表面が反射を抑えた非光沢(ノングレア)であること、輝度、高さ、角度といった調整が可能なことだろう。

 一般的に大画面で高精細なディスプレイ環境は、目や肩に負担がかかりやすいが、FlexScan EV3237は負担軽減のための機能を多数そろえている。スタンドはEIZOではおなじみの可動域の広いFlexStandを採用しており、チルト、スイベル、昇降の調整が可能だ。調整範囲が広く、しかも動作がスムーズなため、どんな使用環境でも最適な方向に向けられる。

 輝度の調整機能についても同様だ。非常に暗い表示から広い範囲で輝度調整が行えるため、環境の明るさにしっかりと合わせられる。しかし、最も有用なのは「Auto EcoView」機能だ。内蔵の照度センサーで周囲の明るさを検知し、自動で最適な輝度に調整してくれるため、明るさが変化するような環境でもユーザーが手を煩わすことなく対応できる。

 さらにブルーライトを大幅にカットできる「Paperモード」、LEDバックライトに起因するちらつき(フリッカー)を抑制する「EyeCare調光機能」などの機能も搭載しており、ユーザーが意識せずに負担を軽減できるのは大きなメリットだ。

高さの調整幅が広く、設置面ギリギリまで画面を下げられるため、大型モデルでも表示を自然に見下ろす格好にセットできる
省エネと疲れ目対策を両立する「Auto EcoView」機能は、液晶ディスプレイ前面のボタンから操作するOSDメニューで簡単に設定できる(写真=左)。今回の新モデルから、自動輝度調整における明るさの最大値と最小値をユーザーがカスタマイズできるようになった(写真=右)
前面のボタンを押すと、ボタンの直上にガイドが表示されるため、迷わずに操作できる。このガイド機能により、電源以外でボタンの印字を省いたシンプルな外観を実現した

提供:EIZO株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年9月30日

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