【保存版】ディスプレイの疲れ目対策“10選”:放置しておくとマズイかも……(1/3 ページ)
PC、スマートフォン、タブレット――いつもディスプレイに囲まれて、目や首、肩に余計な負担がかかっているのでは? 心当たりがある人は、症状が悪化する前に、これを読んで今すぐ対策しよう。
気づけば周囲はディスプレイだらけ、「疲れ目対策」は大丈夫?
ここ数年、ディスプレイを見る時間が増加したという人はきっと多いはず。テレビやPCに加えて、スマートフォン(スマホ)、タブレットが急速に普及し、ディスプレイが生活の隅々まで浸透してきたからだ。
ITで生活がより便利になった一方、ディスプレイを見続けることによる「目の疲れ」はますます社会問題化している。目をはじめ、首や肩の疲れを感じたら、放置しておくのではなく、正しい対策が必要だ。万一放置したままで症状が悪化すると、心身の健康を害する恐れもあるので注意したい。
ディスプレイと目にまつわる諸問題は「IT眼症」「VDT(Visual Display Terminal)症候群」「テクノストレス眼症」などと呼ばれ、特にPC作業では避けて通れない問題だ。対処法はさまざまで、その効果も人それぞれだが、1つずつ対策していけば、より快適なデジタルライフが送れるに違いない。オフィスでは生産性向上への貢献も期待できる。
今回はこうした疲れ目対策を「10のポイント」に絞ってお届けしよう。まずは目にとまった項目からざっとチェックした後、最初に戻って一通り目を通してみることをおすすめする。
【保存版】ディスプレイの疲れ目対策“10選”
- 【Point 1】PC作業環境を確認
- 【Point 2】ディスプレイを見る姿勢のチェック
- 【Point 3】適度な休憩やストレッチ
- 【Point 4】メガネやコンタクトレンズの見直し
- 【Point 5】ディスプレイの明るさ設定を見直す
- 【Point 6】ディスプレイのチラツキを抑える
- 【Point 7】ディスプレイのブルーライトを抑える
- 【Point 8】生活習慣を改める
- 【Point 9】眼科医の早期受診
- 【Point 10】疲れ目対策に特化したディスプレイを使う
- まとめ――疲れ目には複合的な対策が必要、困ったらアイテムに頼ろう!
※上の各項目をクリックすると、該当する記事のパートに移動
【Point 1】PC作業環境を確認
電車などに乗っていて、背後から直射日光が当たって本が読みにくかったり、スマホの画面が見づらいと感じた経験はないだろうか。
PC作業においても、知らず知らずのうちにこれらと似た劣悪な環境に陥っている可能性がある。例えば、照明が部屋の中央付近にあり、壁に向かってPCを設置している場合、明るさの違いはあるが、電車内で背後から日光が差しているのと近い状態になりやすい。レイアウトの変更を検討しよう。
この際、疲れ目をさらに悪化させる要因になるのが、ディスプレイ表面の反射光だ。画面に光沢があるグレアパネルは、黒が締まって色鮮やかな表示に仕上げやすいため、映像鑑賞に向くとされるが、外光を反射しやすい。オフィスなどで背後に照明や別のディスプレイ表示があると画面に映り込み、目のピントがズレて疲れ目の原因になる。
一般的なPC作業においては、光が画面に映り込まないノングレアパネルの液晶ディスプレイのほうが使い勝手がよい。現在使用している製品がグレアパネルなら、低反射処理のフィルムなどを貼れば対策できる。
また、部屋の照明を明るくしすぎないことも重要だ。一般的には部屋を暗くしすぎないことがクローズアップされがちだが、明るすぎることによって、画面の輝度と差が生じるのもNGだ。画面の明るさについてはPoint 5で具体的に紹介する。
もう1つ、エアコンの温度設定や送風方向にも注意したい。これらはドライアイの原因になりがちなので、間違っても正面から風を受け続けるような席の配置は厳禁だ。
【Point 2】ディスプレイを見る姿勢のチェック
続いて、ディスプレイを見る際の「姿勢」についてチェックしよう。以下のイラストが理想的な姿勢だ。
一般的に「ユーザーと画面の距離は40センチ以上、ワイド画面ならば50センチ以上」が好ましいとされる。ワイド画面のほうが距離が遠いのは、横に広いぶん距離を取らないと視野に画面全体が収まらないからだ。このほか、画面の解像度や文字サイズ、視力によっても条件は少し異なる。
ただし、いずれの場合も30センチに満たないような近さで長時間ディスプレイを見つめていると、目が疲れて当然だ。もし、手元にA4の紙があれば、この記事が表示されている画面と自分の間に紙の長辺をあててみて、十分に収まるだけの余裕があるかチェックしよう。A4の長辺はほぼ30センチ(297ミリ)なので、これよりも近い距離で見ていればアウト、1.5倍程度の距離があればひとまずセーフだ。
ディスプレイと適切な距離を取ったら、正面かそれより少し下向きの視線で見ることを心がけよう。画面を見上げる姿勢はドライアイの原因になるので避けたい。
椅子に座る姿勢も重要だ。深く腰掛け、背もたれを使って背筋を伸ばし、足の裏全体が床につく姿勢を保つこと。これにより、首や肩、腰に余計な負荷がかからない。逆に猫背の姿勢は長期的に健康を害する要因になるので要注意だ。足の裏が床につかない場合、フットレストの利用も検討したい。
もっとも、画面の角度や高さを調整する機能が不十分なディスプレイだと、画面の位置に合わせてユーザー側が姿勢を変えることになり、正しい姿勢で作業できないこともある。上下に首を振るチルト機能、高さの調整機能などに優れたディスプレイを選びたい。
【Point 3】適度な休憩やストレッチ
ディスプレイの設置場所や利用時の姿勢が正しくても、同じ姿勢のまま長時間作業を続けるのは、目の健康にとってよくない。その理由は、常に一定の距離を見続けていることにより、目のピント調整機能が徐々に低下するからだ。
最低でも1時間のうち10〜15分ほどは休憩を挟み、遠方を見たり、目を上下左右に動かすといったピント調整を行いたい。目薬をこまめに差すのも有効だ。
ここでよくあるミスが、休憩中にスマホやタブレットのディスプレイを見続けてしまうことだ。これではまったく目を休めることにならない。ストレッチでコリをほぐしたり、席を立って歩き、室内または屋外で遠近を交互に見るなどしてピントの調整機能を使うようにしよう。
休憩をついつい忘れてしまいがちならば、PCのソフトウェアやスマホのタイマー機能を使うのも賢い方法だ。ディスプレイ自体に休憩時間を促す機能が備わった製品もある。
提供:EIZO株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年3月19日
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