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ゲーミングPCをリビングに持ち込むとどうなるか? 話題の「Steam Machine」をSteam Deckユーザーが買ってみた(1/3 ページ)

発売前から話題になっていた、Valveの「Steam Machine」は、Steamプラットフォームのゲームをプレイするのに特化したデスクトップゲーミングPCだ。Steam Deckユーザーにとっても魅力のあるものだろうか。比較を交えつつ検証した。

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 筆者が普段プレイしているPCゲームは「Steamプラットフォーム」で配信されているものばかりだ。自分にとって“PCゲームで遊ぶ”ことは、「Steamを立ち上げる」とほぼ同義である。

 とはいえ、オンとオフでプレイ環境を切り替えたいこともあり、普段はポータブルゲーミングPC「Steam Deck OLED」を愛用している。ベッドで横になりながら、腰を休めて遊べるのも大きな魅力だ。

 そんな中、6月23日にアジア地域でValveハードウェアを取り扱うKOMODOから、ついに据え置き型のゲーミングPC「Steam Machine」が発売された。PCというよりゲームコンソールのような佇まいのコンパクトなボディーに、高いパフォーマンスを詰め込んだモデルだ。

 発売前から話題を呼んでいたこのSteam Machineを無事に入手できたため、愛用のSteam Deckと比較しながら、リビング用ゲーミングPCとしての実力を検証していく。

Steam Machine
Steam Controller(左)とSteam Machine(右)

パワーはDeckの数倍? Steam Machineの仕様をおさらい

 まずは、両モデルのスペックと価格をざっと確認しておこう。Steam Machineは、SteamOS 3をプリインストールしたデスクトップ型ゲーミングPCだ。AMDの「Zen 4アーキテクチャ」をベースとしたセミカスタムCPU(6コア12スレッド/最大4.8GHz/TDP 30W)と、同社の「RDNA 3アーキテクチャ」ベースのGPU(CU 28基/最大クロック2.45GHz/TDP 110W)を備えている。

 メモリは16GB(DDR5規格)、グラフィックスメモリは8GB(GDDR6)を備え、Steam Deckと比較して6倍以上のグラフィックス性能を誇る。

 ストレージ構成は512GBと2TBの2種類で、それぞれ「Steam Controller付属モデル」を選択できる。なお、2TBモデルには交換可能なフロントパネルが2種付属する。価格は512GBモデルが18万9980円(コントローラー付属:20万4980円)、2TBモデルが24万9980円(同:26万4980円)だ。

Steam MachineとSteam Deck
Steam MachineとSteam Deck(左奥に見えるのはSteam Controller。ケーブル類は画像編集で消去している)
Steam Machine
Steam Machineと付属品一覧。簡易マニュアル、専用電源ケーブル、HDMIケーブルが同梱されている。なお、付属のHDMIケーブルは標準規格のため、モバイルディスプレイ接続時には「HDMI to Mini HDMIケーブル」などを別途用意したい

 手持ちの環境や好みに応じて構成を選べるのはうれしい配慮だ。なお、Steam MachineはSteam Controllerを最大4台まで同時接続できるため、既に同コントローラーを所有しているユーザーであっても、コントローラー付属モデルを選んだほうがお得感は高いと感じる。

 インタフェース面は、前面にUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2とmicroSDメモリーカードスロットを配置している。

Steam Machine前面
Steam Machineのフロント側。microSDメモリーカードで容量を増やせるのがありがたい

 背面にはDisplayPort 1.4出力端子(最大8K/60Hz)、HDMI 2.0出力端子(最大4K/120Hz)、有線LANポート(1000BASE-T)、USB 2.0 Standard-A端子×2とUSB 3.2 Gen 2 Type-Cを備える。無線通信はWi-Fi 6EおよびBluetooth 5.3に対応する他、2.4GHz帯の専用ワイヤレスアダプター(Steam Controller用)も本体に統合されている。

Steam Machine背面
こちらはリヤ側。ボディーに対してかなり大きめのファンが目立つ。その下に、インタフェースが搭載されている。電源コネクターは“メガネ型”だ

 続いて外観を見ていこう。Steam Machineは、約15cm四方のほぼ立方体(実測値:幅156×奥行き152×高さ148mm)となっており、前面にはライン状のLEDライトバーを備える。このライトバーは、ゲームのダウンロード進捗状況や、エラー/警告(オーバーヒートなど)の通知ランプとして機能する。

 平常時の発光色やパターン、明るさは自由にカスタマイズできるため、室内のインテリアや好みに合わせた演出が可能だ。

設定画面
LEDライトバーのライティング設定は「カスタマイズ」項目から変更可能。プレイするゲームに合わせてカラーを変更すれば、没入感をさらに高められる
ピンク
発光色をピンクに変更した様子
イエロー
発光色をイエローに変更した様子
グリーン
こちらはグリーンに設定。レインボー発光を選べば、よりゲーミングPCらしい雰囲気を楽しめる

 フロントパネルはマグネット着脱式で、ツールレスで容易に取り外しが可能だ。吸気口のホコリを清掃しやすい点に加え、今後公開予定の3Dデータを活用してオリジナルのパネルを自作して装着できる楽しみも備えている。

フロントパネル
着脱が極めてスムーズなフロントパネル

 本体の冷却システムは前面と底面から吸気し、背面から排気する仕様となっている。そのため、ホコリの多い場所や熱に弱い機器の周辺、毛足の長いカーペットの上などへの設置は避けるべきだ。

底面
底面吸気口の構造。ゴム足で隙間が確保されているものの、通気を妨げる毛足の長いカーペット上での運用は避けたい

 筆者が所有するSteam Deck OLED(512GBモデル/参考価格:13万7980円)とも比較しておこう。同機はAMD Zen 2ベースの4コア8スレッドCPUと、RDNA 2アーキテクチャベースのGPU(8CU)を搭載し、TDPは最大15Wに制限されている。最大8K/60Hzや4K/120Hzの外部出力自体には対応するものの、快適なプレイ環境を得るにはフルHD(1920×1080)前後での運用が現実的だ。

 2倍近い価格差はあるが、最新のRDNA 3アーキテクチャや高いTDPによるパワーの開放、大画面での高解像度表示が生む圧倒的な美しさなど、Steam Machineは価格差以上の快適性と価値をしっかり提供してくれる。

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