レビュー

厚さわずか19ミリの「HP OMEN 15」で上質デザインと高性能を愛でるこれぞ大人のゲーミングノート(1/3 ページ)

ごつい!でかい!となりがちなゲーミングノートPCだが、HPの新モデルは“Ultrabook”相当の薄さでPCゲームを快適に動かしてしまう。

ココが「○」
・高級感あふれるデザイン
・薄くでスマートなボディ
ココが「×」
・ゲーミングPCとしては控えめなGPU
・背面にしかないUSB

現物を見ると欲しくなる上質ボディ

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)から登場した「HP OMEN 15」は、その、高級感のあるボディのインパクトで見たものを強烈にひきつけるゲーミングノートPCだ。「OMEN」というブランド名は、HPが買収したゲーミングPCメーカー「Voodoo PC」が所有していたものだ。

 HP OMEN 15のラインアップでは上位モデルの「15-5006TX」と下位モデルの「15-5005TX」を用意する。違いはシステムメモリの容量で、5006TXが16Gバイトなのに対し、5005TXが8Gバイトとなっている。HP Directplus価格は税別で5006TXが22万4800円、5005TXが19万9800円だ。

 HP OMEN 15は、とにかくボディが薄い。ゲーミングノートPCとは思えない薄さだ。本体サイズは383(幅)×251(奥行き)×15.5~19.9(高さ)ミリ。最薄部の15.5ミリのすごいが、最も厚い部分でも20ミリを切るというのは、Ultrabookの薄さでパワフルなゲーミングノートPCを実現してしまったことになる。

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「HP OMEN 15」といかにもゲーミングPCらしいネーミングだが、ゲーミングノートPCらしからぬ薄いボディをまとっている

 重さも2.15キロで15.6型液晶ディスプレイを搭載するノートPCとしては軽い。ただ、本体は薄く軽量に収まってはいるものの、ACアダプタが73(幅)×14.7(奥行き)×2.5(高さ)ミリと大きいので、必要機材一式を持ち運ぶ場合にはそれなりの覚悟がいる。

 液晶ディスプレイは1920×1080ピクセル表示に対応する15.6型ワイドタイプだ。パネルの表面は光沢タイプで、10点同時に対応するタッチパネルを組み込んでいる。標準の壁紙が黒系と言うこともあり、映り込みは多い印象だ。また、タッチパネルを使用した場合は指紋の跡が残りやすい。

ディスプレイサイズは15.6型で解像度は1920×1080ピクセル。10点同時に対応したタッチパネルを組み込んでいる

 ディスプレイ部の厚みは実測で約7ミリと薄い。しかし、天面のフレームはアルミ削り出しなので、薄くて軽いながらも剛性は高い。しかも、表面に施したアルマイト加工とサンドブラストによる梨地処理の手触りがとても気持ちがよく、見た目にも高級感を演出している。また、ディスプレイと本体をつなぐヒンジ部分にはレーシングカーのマフラーのような焼け色塗装を施している。本体の底面部分には、三角形のメッシュパターンを配置して、この部分が吸気口となっている。熱は背部の排気口から内部に搭載した2基のクーラーファンで放出する。

背面2カ所にある排気口は赤く輝き、その上にあるヒンジの金属部分は高温で焼けた感じの塗装を施している
ボディの加工ではコンピュータ数値制御によるアルミ切削処理を行ったほか、表面にはサンドブラストによる細かい梨地処理とアルマイト処理を行った。また、デザインのアクセントとしてトライアングルドットのパターンも施している
底面に設けたトライアングルメッシュパターンの給気口から外気を取り込み内部を冷却する。給気口がある底面の外周には、ふちのようにゴム足を取り付けることで、背面から出てきた熱を含む排気が底面に流れて再び内部に入らないようにしている

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