デスクトップで使うかタブレットで遊ぶか。21.5型ディスプレイ一体型PC「HORIZON 2e」を試す:“テーブル”ならぬ“ちゃぶ台”モデルが登場(2/3 ページ)
「Aura 2」UIとともにテーブルのように使えるPCとして注目のHORIZONシリーズに“日本の家屋でも使いやすい”サイズが登場。その実力を検証してみた。
テーブルPCの使い勝手を向上させる「Aura 2」
HORIZONシリーズでは、平置きした“テーブル”のような状態で、本体をぐるりと取り囲むユーザーが操作することを考慮したマンマシンユーザーインタフェースを用意している。それが、「Aura 2」だ。このUIは、タッチインタフェース専用で、HORIZON 2eに内蔵したジャイロセンサーと連動し、本体を水平にすると自動的にAura 2が起動する。
Aura 2のUIデザインでは、機能の呼び出しに扇状のアイコンを採用している。これは、どの角度からも操作ができるように回転するもので、複数のユーザーがHORIZON eを囲んで使う場合でも、全員が違和感なく操作できる。
Aura 2以外にも、4人程度で楽しめるマルチプレイ・ゲームなどを用意する。これらのゲームも、ボードゲームのように本体を囲んでプレイできるタイトルが中心だ。また、HORIZON 2と同じく専用のジョイスティック、および、ストライカーが付属する。ジョイスティックはディスプレイ表面に吸盤で貼り付ける十字キー的なものだ。ストライカーは、ディスプレイ表面を滑らせてカーソル移動が行えるアイテムで、エアホッケーのゲーム(導入しているゲームで対応するのは「Air Hockey」のみ)などで使える。
キーボード+マウスでデスクトップPCとしても使える
本体にはワイヤレスキーボードとマウスが付属するので、デスクトップPCとして利用可能だ。キーボードはテンキー付きの日本語配列キーボードで、全体のデザインはフラット。フレーム部分は金属製で高級感があるだけでなく剛性も高い。キーボード全体のサイズは実測で約374(幅)×130(奥行き)×17(高さ)ミリとコンパクトだ。アイソレーションタイプでキーピッチも約19ミリ確保している。
気になるのは、EnterやBackSpaceキー、右シフトキー、変換キーなどの幅が狭い点だ。特にEnterとBackSpaceキーはタイプミスをしやすい。それ以外の平均的なキートップ幅は約15ミリだった。キートップは凹んだデザインで指先の感覚でキーの中央部が把握できる。クリック感は非常に軽い。
マウスもワイヤレスタイプを採用している。マウスホイールは装備していないが、中央のボタンがタッチパットのような機能を有しており、中指を滑らせるだけで縦スクロールを行うことができる。
CPUはCore i3-4030U(1.9GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュメモリ3Mバイト)、グラフィックス機能はCPUに統合したIntel HD Graphics 4400を採用する。システムメモリはDDR3L-1600対応を4Gバイト載せている。このシステムメモリはグラフィックスメモリとしても利用する(最大1.7Gバイト共有)ため、ユーザーが利用できるメモリスペースは4Gバイトより少なくなる。
データストレージは容量1TバイトのHDDを内蔵する。評価機ではWesternDigitalのWD10JPVX(5400rpm、キャッシュ8Mバイト)を搭載していた。ネットワーク関係では、有線LANはなく無線LANのみとなっている点に注意が必要だ。無線接続は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(コントローラはRealtek 8821AE)とBluetooth 4.0が利用できる。
本体搭載のインタフェースは、3基のUSB 3.0、ヘッドフォンとマイク兼用のオーディオ端子、映像入力インタフェースとしてHDMIを用意する。また、6in1のメモリカードリーダーも備えている。このほか、本体上部のベゼルには1080P対応のマイクロホンアレイ付きWebカメラを内蔵。スピーカーはDolby Home Theaterに対応したものだ。
なお、バッテリーを内蔵している点も特徴だ。本体が約4.6キロと重いことから、持ち運びには適していないものの、電源がない環境でも運用できる。公称バッテリー駆動時間は約3時間だ。
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