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ゼロから分かる初めての仮想環境――ASUSTOR NASで仮想ストレージを構築する仕事で使うNAS 第6回(5/6 ページ)

ASUSTOR NASは現在の代表的な仮想プラットフォームであるVMware、Citrix、Hyper-Vを正式にサポートしている。仮想環境は初めて、という人にASUSTOR NASを使った構築方法を紹介しよう。

データストアの登録

 再びVMware vSphere Clientの画面に戻る。ライセンスキーを登録したときと同じ「構成」タブのハードウェアグループに「ストレージアダプタ」があるので、これをクリックする。ストレージアダプタにはIDEコントローラややSATAコントローラが表示されているので、ここにiSCSI(イニシエータ)を追加する。

 「追加...」をクリックし、ダイアログの「ソフトウェアiSCSIアダプタの追加」にチェックを入れて「OK」をクリックするとソフトウェアiSCSIアダプタが追加される。これがVMware vSphere HypervisorのiSCSIイニシエータになる。

iSCSIターゲットを追加する前にiSCSIイニシエータを追加する。構成タブからハードウェアグループにあるストレージアダプタをクリック
ストレージアダプタはIDEコントローラやSATAコントローラなど。ここにiSCSIイニシエータを追加する
ソフトウェアiSCSIにチェックを入れてOKをクリック
ストレージアダプタはあくまでストレージに接続するためのアダプタに過ぎない。そのため、アダプタを追加されたあとにそのアダプタに接続されるストレージを設定する
iSCSIストレージアダプタが追加された

 ストレージアダプタが追加されたら次にストレージとしてiSCSIターゲットを追加する。

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ストレージアダプタから「iSCSI Software Adapter」を選択、プロパティを開く。CHAP認証を設定している場合は全般タブの「CHAP...」をクリック
ASUSTOR NASでの設定と同様にCHAP認証を設定
動的検出タブを開き、iSCSIサーバを追加する
ASUSTOR NASのIPアドレスを入力
変更後、再スキャンを行う
再度プロパティを開き、「静的検出」にASUSTOR NASで設定したiSCSIターゲットのIQNが表示されたことを確認する
ストレージから追加をクリック
「ディスク/LUN」にチェックを入れて次へ
ASUSTOR NASのiSCSIターゲットを選択して次へ
HDDは未フォーマットの状態。そのまま次へ
データストア名を付ける
使用可能な最大領域を設定して次へ
内容を確認して終了
iSCSIターゲットがデータストアとして登録された

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