レビュー

コスパ抜群のコンパクトタワー「LM-AR330X2-SH」で最新APUの性能を知る“Godavari”搭載の格安モデル(1/3 ページ)

マウスコンピューターの「LUV MACHINES R」シリーズは、AMDの最新APUを採用したデスクトップPCだ。税別4万円台からラインアップをそろえるコストパフォーマンスに注目!!

ココが「○」
・最新APU搭載でカジュアルゲームが快適
・SSD+HDDのデュアルストレージで日常操作がサクサク
・価格がとってもリーズナブル
ココが「×」
・本格的な3Dゲームをプレイするには力不足
・純粋なCPUのみのパワーは高くない
・高負荷時は静音というほど静音ではない

AMDのAPUを搭載したリーズナブルなタワー型PC

 マウスコンピューターの「LUV MACHINES R」シリーズは、AMDのAPU(Accelerated Processing Unit=GPUコアを統合したCPUのこと)を搭載したエントリー向けデスクトップPCラインナップだ。

 ベースモデルは6種類が用意されており、それぞれ基本スペックを一部カスタマイズしてオーダーできる。64ビット版Windows 8.1 Updateを搭載した最小構成で4万9464円(送料/税込)からというリーズナブルな価格が大きな特徴だ。

 今回は、開発コード名「Godavari」ことA10-7870KとSSDとHDDのデュアルストレージを搭載した最上位のベースモデル「LM-AR330X2-SH」(税別7万9800円)を評価機として入手した。性能や使い勝手を検証していこう。

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マウスコンピューターの「LUV MACHINES R」シリーズは、AMDのAPUを搭載したエントリーデスクトップPCだ。ボディのカラーは評価機のブラックのほか、ホワイトも選べる

手ごろ感のあるコンパクトなタワー型ボディ

 LUV MACHINES Rシリーズは、マウスコンピューターオリジナルのコンパクトなタワー型ケースを採用しており、microATXフォームファクターのマザーボードを搭載している。microATXといっても横幅約165ミリのスリムタイプで、それに最適化(実際はボディに最適なマザーボードをオーダーしているのだろう)されているため、一般的な自作用microATXフォームファクターのケースと比べれば明らかに小さい。

 ケースの具体的なサイズは、180(幅)×382(奥行き)×373(高さ)ミリと、特に奥行きが短く、扱いやすいサイズ感にまとまっている。先代のケースから比べると奥行きは48ミリ短く、容積では10%小さくなっているという。

 評価機のボディカラーはブラックで、フロントマスクは光沢のある素材が使われている。派手すぎず、地味過ぎず、家庭の書斎、リビング、オフィスなど、どこに置いても違和感がなさそうだ。前面端子は、最下部のカバー内に収められており、2基のUSB 2.0とヘッドフォン、マイクという内容だ。なお、ボディカラーはホワイトも用意されており、こちらはフロントのUSBポートがUSB 3.0になる。

 このボディはメンテナンス性もよい。サイドカバーはネジ2本で外れ、内部に簡単にアクセスできる。前述したように、内部は奥行き約165ミリのマザーボードが最適に収まる構造となっており、マザーボード上のコンポーネントにはドライブベイなどを外すことなくアクセスできる。

 標準構成では、ドライブベイは5インチベイが1基、3.5インチオープンベイが1基、3.5インチシャドウベイ1基が空いているほか、マザーボードにあるPCI Express 3.0 x16スロットと、PCI Express 2.0 x1スロット3基も空きの状態となっている。ただ、マザーボードの奥行きより長いグラフィックスカードを搭載する場合は、製品によっては2.5インチベイ/3.5インチシャドウベイと干渉する場合がある。

 電源ユニットは、標準で350ワットの80PLUS Bronze認証電源を搭載しているが、BTOでは500ワットや700ワットまで選択できるため、将来的に大幅な拡張を想定している場合にも対応できる。

フロントマスクは樹脂素材を利用した光沢ブラック。一番上の5インチベイに光学ドライブ(標準構成ではDVDスーパーマルチドライブ)を搭載している。前面端子は、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイクがある。ホワイトモデルはUSBポートがUSB 3.0対応となる
メンテナンス性も良好だ。サイドカバーをはずすだけでマザーボード全域にアクセスできる。ドライブベイは、標準構成の場合、5インチベイが1基、3.5インチオープンベイが1基、3.5インチシャドウベイが1基空いている。BTOではメモリーカードリーダーを追加できる
標準で350ワット、80PLUS Bronze認証の電源ユニットを搭載している。+12V系が2系統で各18アンペアという仕様なので、このままではハイエンドビデオカードの追加には対応できないだろう。BTOでは500ワットや700ワットの電源も選べる

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