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“2500Mバイト/秒リード”のPC向け爆速SSD――SamsungがPCIe 3.0x4+NVMe+M.2の「950 PRO」発表256Gバイトで199.99ドルから(3/3 ページ)

コンシューマー向けのPCIe 3.0 x4/NVMe対応M.2 SSDがついにSamsungから登場。シーケンシャルリード2500Mバイト/秒、ランダムリード4Kは30万IOPSという驚異のパフォーマンスに注目だ。

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「3D V-NAND」は「V-NAND」に、新時代のニーズに応える製品を

 2015 Samsung SSD Global Summitでは、950 PROの発表以外にも、SSD市場動向の解説、同社のSSD事業への取り組みなどが紹介された。

 冒頭にオープニングスピーチを行なった同社専務のUnSoo Kim氏は、これまでのSamsung SSD Global Summitの歩みを振り返りつつ、今回のテーマである「MARCHING TO THE NEXT ERA(次の時代への行進)」の意図を説明した。SSDの認知が進み、ユーザーニーズにも変化が見られるなど、SSD市場は新しい時代へ向かっており、そのニーズに応える魅力的な製品を提供していくとした。

 950 PROの発表を行ったDoh Young Jeong氏は、その発表に先駆けてコンシューマーにおけるユーザーニーズの変化について、具体的に言及した。購入時に考慮する要素として、従来最上位だった価格よりも、容量、性能が上位に浮上しているという。

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 それに応えるソリューションとして、Samsungが業界に先駆けて導入した3次元NANDテクノロジー(3D V-NAND)の先進性、優位性を強調。従来の名称(3D-V NAND)は、「3D NAND」「V-NAND」などさまざまな呼ばれ方をしてきたため、今後はシンプルな「V-NAND」に統一し、広くブランドとして認知されるよう訴求していく考えを明らかにした。

会場となった新羅ホテル(The SHILLA Hotel & Resort)
4回目の開催となったSamsung SSD Global Summit。今回のテーマは「MARCHING TO THE NEXT ERA」
オープニングスピーチを行った、UnSoo Kim氏(Senior Vice President, Brand Product Marketing Team)。SSD市場が転機を迎え、新しい時代へ一歩踏み出していると、今回のテーマの意図を語った
パートナーセッションでは、放送用のリアルタイムグラフィックス事業を展開しているChyronHegoから、Peter Morrone氏が登場した
ChyronHegoは、MLBなどアメリカのスポーツ中継ではおなじみのグラフィックスを手がけている
ボールや選手の動きの軌跡をグラフィックスで表示したり、選手のスピードなど動きを分析してデータを表示するといったことも行なわれている
SSDの導入により、制作時間が大幅に短縮され、ビデオ転送時間のロスを考慮する必要がなくなった。オペレーターからは喜びの声が寄せられているという
SSDは、4K放送、さらにそれ以上の高画質放送へのチャレンジも可能にする。SSDが業界に与えたインパクトはとてつもなく大きいという
Jung Chi Seo氏(Memory Marcom Group Leader, Ph.D)は、Googleとのコラボレーションによって得られた、一般におけるSSDの認知度、所有率など、さまざまな調査結果を示し、認知度向上に向けた同社の取り組みを紹介した
購入時に考慮する要素として、従来最上位だった価格よりも、容量、性能が上位に浮上していることが紹介された
3次元NAND技術は、シンプルな「V-NAND」へと名称を統一し、ブランドとして訴求していく
従来の32層から48層に増やした第3世代V-NANDの量産開始を紹介し、今後の製品に実装していく計画を明らかにした
第3世代V-NANDの実装により、850 PROは2Gバイト、850 EVOは4Tバイトに拡張する。続いて950 PROも第3世代に移行し、より大容量モデルを用意する予定があるという
Ryan Sumith氏(Director, SSD Marketing)は、NVMeのAHCIに対するアドバンテージについて解説を行った

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