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NASキット初心者でも簡単! 低予算でホームNASを構築するSynologyで始めるNAS入門 第1回(4/5 ページ)

複数のPCからアクセスでき、スマホやタブレットとも連携できるNASは、大容量を手軽に使えるメリットもあって人気を博している。今回はSynologyの人気機種「DS215j」を使い、手持ちのドライブをNASとして活用できるようにするまでのプロセスを紹介する。

さらに使いやすく設定する

 さて、無事にセットアップが完了したら、さらに便利に使うためのいくつかの基本的な設定を行っておこう。本製品の設定を変更する場合は、さきほど初期設定に利用したDiskStation Manager(DSM)をブラウザから開いて行う。

フォルダをネットワークドライブに設定してアクセスしやすくする

 NASはUSB HDDのようにPCと1対1で接続しているわけではないため、待っていれば自動的に「Dドライブ」「Eドライブ」といった具合にアイコンが表示されるわけではない。エクスプローラ上でネットワーク上の機器の1つとして表示される本製品をダブルクリックして目的の共有フォルダを開くというのが一般的な方法だ。

 もし見つからない場合、エクスプローラのアドレス欄に「\\DS-215J(\\マークふたつ+コンピューター名)」と入力すれば一発で表示できる。

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 もっとも、アクセスするたびにこのような深い階層を開くのは効率が悪い。共有フォルダを「ネットワークドライブ」に指定し、「Z:」などのドライブレターを指定すれば、次回からはローカルディスクと同じように表示されるのでおすすめだ。

エクスプローラを起動し、アドレス欄に「\\DS-215J」と入力してエンターキーを押す
ユーザー名およびパスワードの入力を求められるので、インストール時にDiskStation Manager(DSM)に設定したユーザー名とパスワードを入力して「OK」をクリックする
NAS内の共有フォルダが表示された。ここではhomeフォルダをネットワークドライブとして設定し、エクスプローラの「コンピューター」に表示されるようにしてみよう
フォルダを右クリックして「ネットワーク ドライブの割り当て」をクリックする
ドライブレター(C:のようにドライブの前につく任意のアルファベット)を指定する。今回は「J:」を指定し、「完了」をクリック
homeフォルダがJドライブとして扱われるようになり、フォルダの中身が表示された。この状態でファイルをドラッグ&ドロップすればコピーが行える
homeフォルダがJドライブとして、エクスプローラの「コンピューター」の中に表示されるようになった

フォルダを新たに作る

 データを保存するフォルダは、セットアップ完了時点で用意されているフォルダをそのまま使用しても構わないが、あらかじめ目的ごとにフォルダを作っておいたほうが整理しやすいし、Windowsで使う場合は各フォルダごとにネットワークドライブとして設定できるので便利だ。

 また、セットアップの際の選択肢によってはフォルダが一切作られずにインストールが完了することもあるので、その場合も自前でフォルダを作る必要がある。

WebブラウザでDiskStation Manager(DSM)を開いたところ。まずは「コントロールパネル」をクリックして開く
「共有フォルダ」をクリックして開く
前ページまでの手順通りにセットアップしていれば「homes」「music」「photo」「video」という4つのフォルダが用意されているが、ここでは新しくフォルダを作成する。「作成」をクリック
ここでは「private」というフォルダを新しく作成する。名前を入力して「OK」をクリック
利用するユーザーごとに権限設定を行う。ここでは自分のアカウント(user1)に対して、データの読み書きどちらも行えるよう「読込み/書込み」にチェックを入れて「OK」をクリック
新しい「private」というフォルダが作成された。複数のフォルダを作る場合は以上の手順を繰り返す
Windowsのエクスプローラで見ると「private」というフォルダが追加されている。必要に応じ、前述の手順でネットワークドライブとして設定しておこう

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