「Surface Pro 4」Core i7上位モデルに23万円強の価値はあるか?:パフォーマンスを徹底検証(6/8 ページ)
遅れて発売された「Surface Pro 4」のCore i7搭載上位モデル。Core i5モデルに比べてパフォーマンスはどの程度の差があるのか、各種ベンチマークテストでじっくり検証する。
バッテリー駆動時間はCore i5モデルより若干短い
Surface Pro 4の公称スペックとしては、バッテリー駆動時間は約9時間(動画再生時)となっている。ただし、これはCore i5モデル(メモリ8GB、SSD 256GB)での計測値という注釈がついており、Core i7モデルの値ではない。
評価機で確認したバッテリー容量は、デザイン容量が38152ミリワット時で、フルチャージ容量が38872ミリワット時だった。実際のバッテリー駆動時間はBBench 1.01を使って測定した。無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行う設定を利用している。
Windows 10の電源プランは「バランス」に設定。標準でバッテリー駆動時のディスプレイの輝度が50%となっているため、40%の設定でも測定した。液晶ディスプレイの自動輝度調整機能はオフにしている。
この条件でのテスト結果は、バッテリー満充電から残量5%になるまで、輝度50%の設定で6時間18分、40%設定では6時間58分と約7時間動作した。Core i5モデルの6時間50分(輝度50%)よりは若干短いが、実用的な水準はなんとかクリアしているといえるだろう。
BBench 1.01のスコア比較 | ||||
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バッテリー | Surface Pro 4(Core i7) | Surface Pro 4(Core i7) | Surface Pro 4(Core i5) | Surface Pro 3 |
バッテリー容量(デザイン) | 38152ミリワット時 | 38152ミリワット時 | 38152ミリワット時 | 42157ミリワット時 |
バッテリー容量(フルチャージ) | 38827ミリワット時 | 38827ミリワット時 | 39472mWh | 38676ミリワット時 |
公称バッテリー駆動時間 | 約9時間(動画再生) | 約9時間(動画再生) | 約9時間(動画再生) | 約9時間(Web閲覧) |
デイスプレイの輝度設定 | 40% | 50% | 50% | 50% |
bbench 1.01の結果 | 418 | 378 | 410 | 450 |
bbench 1.01の結果(時間) | 6時間58分 | 6時間18分 | 6時間50分 | 7時間30分 |
性能向上につき、高負荷時には騒音も増加
続いて動作音とボディの発熱をチェックする。Core i5モデル同様、アイドル時や低負荷時はほぼ無音で、負荷をかけても短時間ならかなり静粛だ。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークなどで高負荷を続けているとそれなりに大きな音となり、性能が高いぶん、最大の動作音はCore i5モデルより大きい。
動作時における騒音レベルの測定結果(単位:dBA) | ||||
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騒音(タイプカバー端から5cm、暗騒音30dB、室温21℃) | Surface Pro 4(Core i7) | |||
アイドル | 30 | |||
低負荷/Web YouTube再生 | 30.4 | |||
CINEBENCH R15/CPU(2回) | 43.8 | |||
3DMark/SkyDiver(3回) | 44.3 |
発熱は、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(DirectX 9モード、ノートPC標準、1280×720ピクセル)を約15分連続して動作させた直後の温度を放射温度計で測定した。
動作時におけるボディ表面温度の測定結果(単位:℃) | |
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温度(室温22℃) | Surface Pro 4(Core i7) |
表面最大 | 38.5 |
裏面最大 | 39 |
キックスタンドは閉じて別の簡易スタンドに立てた状態で実行しており、裏面下半分についてはキックスタンドの外側から測定している。発熱の傾向はCore i5モデルと同じで上半分中央部が中心だ。過度に集中することなくうまく分散できているといえるが、さすがにこれだけ負荷をかけるとボディ全体が熱くなってくる。
高負荷を持続させた状態でのパフォーマンスも検証してみた。今回はFINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(DirectX 9モード、ノートPC標準、1280×720ドット)を30分間連続動作させ、直後に3DMark/SkyDiverを2回再実行してスコアを確認してみた。
若干スコアが低下しているが、許容範囲の落ち込みではないだろうか。Core i5のレビュー時より時間、負荷ともにかなり厳しくしている。なお、テスト時点ではCPUID HWMonitorやGPU-Zなどのツールで温度センサーが認識されず、未計測となった。
3DMark 1.5.915/SkyDiver連続実行でのスコア変化とCPU温度 | |
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3DMark 1.5.915 | Surface Pro 4(Core i7) |
SkyDiver(クールダウン後) | 4890 |
Sky Diver(FFベンチ30分ループ直後、再実行時のスコア1 ) | 4750 |
Sky Diver(FFベンチ30分ループ直後、再実行時のスコア2 ) | 4607 |
30分間の最大GPU温度 | GPU-Z、HWMonitorとも認識できず |
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