第6世代Core(Skylake-S)と一緒に買いたい注目マザーボード5選:初期モデルから進化した製品も(2/2 ページ)
円高傾向でPCパーツの買い得感が高まる中、そろそろ自作PCを第6世代Coreに移行したいと考えている方は少なくないはず。CPUと同時に買う必要があるマザーボードのおすすめ製品を選んでみた。
先進の小型マシンが作れる ASRock「Fatal1ty Z170 GAMING ITX/ac」
小型で高性能なシステムを組みたいユーザーにおすすめのMini-ITXマザーボードが、ASRockの「Fatal1ty Z170 GAMING ITX/ac」だ。
部品の実装スペースに制限があるMini-ITXモデルながら、OCも楽しめる耐久性に優れた電源部、PCI Express 3.0 x4対応M.2ソケット、Type-CとType-A両方のUSB 3.1 Gen.2ポートといった条件をキッチリ満たし、IEEE802.11ac(867Mbps)対応の高速無線LANも標準装備している。実売価格は2万3000円前後だ。
ASRockの「Fatal1ty Z170 GAMING ITX/ac」は、Mini-ITXのコンパクトさと現行世代のトレンド装備をほぼ満たす貴重な製品。小型で高性能なマシンを作りたいユーザーにぴったりだ
手頃で光る小型モデル ASUSTeK「B150I PRO GAMING/AURA」
Mini-ITXマザーボードでは、ASUSTeKから4月末に発売されたばかりの「B150I PRO GAMING/AURA」も面白い。
B150チップセットということで、比較的ライトでシンプルなシステム向けだ。CPUのOCやストレージのRAIDはできないが、USB 3.1 Gen.1(最大5Gbps)対応ながらUSB Type-Cポートも装備するほか、PCI Express 3.0 x4(32Gbps)対応M.2ソケット、Intel製有線LANや高音質オーディオも備えるなど、洗練された内容になっている。
さらに基板背面にLEDを搭載しており、ユーティリティからカラーやパターンをカスタマイズして楽しめる「AURA」機能も搭載する(非搭載モデルも用意されている)。実売価格1万4000円前後と、手頃な価格でこうした光の演出が楽しめる製品は貴重だ。
最新モデルらしい洗練されたスペックに加えて、光の演出も楽しめるASUSTeKの「B150I PRO GAMING/AURA」。B150チップセットを搭載して機能をある程度割り切ることで、リーズナブルな価格を実現している
その他の注目パーツ
マザーボード以外にも注目したいPCパーツを簡単に紹介しよう。
グラフィックスカードでは、補助電源なしで動作するGeForce GTX 950搭載カードが登場してきている。補助電源なしということは、消費電力75ワット以内(PCI Express x16の給電能力)で動作するということだ。これまで補助電源なしで最高クラスだったGeForce GTX 750 Tiから性能は大幅アップしているだけに魅力が大きい。
比較的負荷の軽いゲームを中心に楽しむユーザー、あるいはAdobe Premiere Pro CCなどのクリエイティブツールでNVIDIA GPU搭載カードが欲しいユーザー、高解像度ディスプレイで快適に使いたいユーザーなどにとっては要注目の製品だ。ASUSTeKの「GTX950-2G」(実売価格2万1000円前後)などがこれに当てはまる。
また、第6世代Coreではシステムバスの帯域が拡張され、高速なPCI Express SSDの性能を生かせるようになった。となればPCI Express SSD、特にケーブルレスでスマートに高速ストレージを実装できるM.2 SSDはぜひとも導入したい……と言いたいところだが、このタイミングでアツいのはSerial ATA 6Gbps対応の2.5インチSSDの方だろう。価格競争が過熱している250Gバイトクラスだけでなく、500Gバイト、1Tバイトクラスの大容量モデルも買いやすくなった。
あえてオススメを挙げるなら、V-NAND搭載で150TBW(Tera Byte Written:総書き込み容量、250G/120Gバイトモデルは75TBW)のSamsung「SSD 850 EVO」、MLC NAND採用で80TBWのSanDisk「Extreme PRO」などだ。SSD 850 EVOの実売価格は250GBが1万円前後、500GBが1万7000円前後、1TBが3万8000円前後、Extreme PROの実売価格は240GBが1万2000円前後、480GBが2万1000円前後、960GBが4万円前後。
このように最安クラスよりは少し上の、性能、信頼性ともに技術的な裏付けがあるモデルに魅力を感じる。
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