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NAS初心者のためのSynologyファイルサーバ使いこなし術個人のファイルはどのフォルダに保存? バックアップは?(2/5 ページ)

NASを快適に使うためのファイル保存術、および大事なファイルをなくさないためのバックアップ術について見ていこう。

個人のファイルはアカウントごとに作成されるホームフォルダへ保存

 Synology NASのセットアップが完了すると、アカウントごとにホームフォルダが用意される。

 例えば「user1」というアカウントを作成すると、「homes」フォルダの中に「user1」というフォルダが作られる。これがホームフォルダで、アカウントを増やすごとにその名前のホームフォルダは増えていく。アカウントuser2が作られるとフォルダuser2が、アカウントuser3が作られるとフォルダuser3が、といった具合だ。

 つまり、家族とNASを共用する場合、その家族のアカウントを登録した時点で、その家族専用のホームフォルダが作られるので、個人のファイルはここに保存していけば、ファイルの保管場所で混乱することもない。後述するバックアップの設定で、家族ごとにクラウドにバックアップするのも簡単だ。

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 ちなみにこのホームフォルダは、ユーザーを作成する際に「ユーザホームサービスを有効にする」にチェックが入っていると作成される(デフォルトはオン)。家族と共有せずに自分だけがNASを使う場合など、とくにホームフォルダは不要ということであれば、ユーザーを作成する際にチェックを外しておけば、無駄にフォルダが作られずに済む。

セットアップ時に作成した管理者アカウント以外に新しくアカウントを作成するには、「コントロールパネル」→「ユーザ」を開く
新規作成を選択し、ユーザーの名前やパスワードといった情報を入力。このあと画面に示される手順に従って作成を完了する
新しく「user1」というアカウントが作成された
この時点で、あらかじめ用意されている共有フォルダ「homes」フォルダの中に「user1」というホームフォルダが作成されている。個人用のファイルはこの中に保存していくとよい
さらにユーザーを増やすと、同様にユーザーの名前でホームフォルダが作成される
このホームフォルダは、ユーザーを作成する際に「ユーザホームサービスを有効にする」にチェックが入っていると作成される。不要ならばチェックを外した状態でユーザーを作成しよう

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