モバイルノートが怪物ゲーミングPCに変身する「Razer Core」を試してみた:GPUをノートPCに外付け(2/5 ページ)
ノートPCの不満として多く挙げられるグラフィックス性能不足。その解決策として注目されている外付けGPUボックス「Razer Core」の実力を探ります。
グラフィックスカードの装着は簡単
3Dグラフィックスのベンチマークテストを行う前に、まずはRazer Coreにグラフィックスカードを装着するときの使用感について触れておきます。
本体背面のハンドルを握って引き出すと、スライドしてRazer Coreの中身が現れ、PCI Express x16スロットにアクセスできます。カードの装着に関しては、基本的にデスクトップPC用のマザーボードに実装されたPCI Express x16の拡張スロットと同じような使い勝手です。ケースの開閉を含め、ドライバーなどの工具が一切不要なのはうれしいポイントです。
グラフィックスカード用の外部電源コネクターは8ピン(6+2ピン)が2つ内蔵されていて、GPUの最大消費電力は375Wまでサポートしているので、最新のハイエンドGPUでも電源の確保に困ることはないでしょう。初めてグラフィックスカードを装着して利用する人でも、迷うことなく簡単に作業できると思います。
グラフィックスカードのサイズについては、2スロット仕様で152(幅)×310(奥行き)×44(高さ)mmまで収納可能と公式にアナウンスされています。
さすがに持ち運んでの利用は難しい
Razer Coreのボディーは、Razer Bladeシリーズ同様にブラックメタルの質感でスタイリッシュなだけでなく、かなり重量感があります。
僕は1週間ほどのバケーションを前に、旅行先でPCゲームを楽しもうとRazer Blade StealthとRazer Coreをトランクに入れて出掛ける計画していましたが、実物を手にして一瞬で諦めました。実際に重さを計測してみると、グラフィックスカードを除く本体ケースだけで4.7kgありました。本体サイズは104.9(幅)×339.9(奥行き)×218.4(高さ)mmです。
というわけで、モバイルで利用することは現実的ではありませんが、家に据え置きしておいて、外出先ではRazer Blade Stealth単体で利用し、自宅ではRazer Coreと接続してデスクトップPCとして活用するというのがそもそもの想定される使い方です。
USB Type-C形状のThunderbolt 3ケーブル1本で接続できるので、手軽に利用できます。Thunderboltケーブルは電源ケーブルも兼ねているので、Razer Blade StealthとRazer Coreの接続はケーブル1本だけです(Razer Coreに電源ケーブルの接続は必要です)。
拡張したグラフィックスカード側の映像出力端子を利用すれば外部ディスプレイを接続することも可能ですが、もちろんノートPCの内蔵ディスプレイだけでも外付けGPUは機能します。
またRazer Coreには4基のUSB 3.0とギガビット有線LANポートが搭載されているので、拡張ドックとしても便利です。
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