ポメラ「DM200」徹底レビュー どれくらい快適に打てるのか?(4/4 ページ)
テキスト入力に特化したキングジム「ポメラ」の最新モデル「DM200」は、使いやすいキーボードなどの特徴はそのままに、外部とデータをやりとりするための機能を新しく搭載したことが目玉だ。まずは携帯キーボードマシンとしての実力をチェックする。
専用ATOKと電子辞書機能も搭載
IMEは「ATOK for pomera[Professional]」という専用のIMEへと進化しており、語彙数は従来の約3倍に増えたとされている。Google日本語入力などに比べると、アニメや漫画のタイトルやキャラ名など、トレンドによく出てくるようなワードの変換精度およびサジェストは依然弱さを感じるが、それでもかなり改善されたように感じる。
もっとも、例えば片仮名で「ナス」と入力して「NAS」に変換するなど、片仮名をアルファベットに変換する機能はやや弱いので、こうした変換を多用するなら、自分で単語登録してやるか、自動登録を使って覚え込ませる必要がある。単語登録は最大2万件まで可能なので、困ることはないだろう。ちなみにいったん確定したテキストの再変換は「Ctrl」+「BackSpace」で対応する。
個人的に面白いと感じるのは電子辞書機能だ。角川類語新辞典など4つの電子辞書コンテンツを搭載しているのだが、操作性は電子辞書専用機と比較しても遜色なく、画面が広いため1画面あたりの情報量も多い。複数の辞書を串刺し検索できる機能がないのは専用機と比べた場合にマイナスだが、簡単な調べ物であれば十分だ。
電子辞書の専用機にはキーボードによるメモ機能を備えた製品もあるが、キーボードの使い勝手の悪さから実用性はほぼ皆無だ。DM200はその点、テキストの入力性能は他を圧倒しており、また画面が広いため一覧性も高い。辞書を切り替えると検索ワードが初期化されるといった使い勝手の悪い点を直せば、電子辞書のライトユーザー層を取り込むことも可能ではないかと感じる。
次回は、注目の新機能である「ポメラSync」と「アップロード」をチェックする。
→・次回記事:ポメラ「DM200」徹底レビュー 通信機能の強化はアリなのか?
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