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初心者にもできる! SynologyのNASキットで作る、快適データ保存環境(3/4 ページ)

スマホやタブレット全盛の今、家庭内のデータをまとめて保存し、複数のデバイスから利用できるストレージとして注目を集めているのがNASだ。今回はSynologyのNASキットを例に、ドライブの組み込みからセットアップ、そして実際に使えるようになるまでの流れを、写真とスクリーンショットを中心に紹介しよう。

初期設定を行う

 起動が完了したら、続いて初期設定を行おう。

 まずはPCまたはタブレットでブラウザを起動し、アドレス欄に「find.synology.com」と入力する。これはいわば魔法のURLで、このURLをブラウザのアドレス欄に入力することで、現在の接続元である家庭内もしくはオフィス内のネットワーク上にある、SynologyのNASが自動的に検出される。これにより、さきほど起動したばかりのNASが表示されるので、あとはウィザードに従って初期設定を行えばよいというわけだ。

 具体的な手順は以下のスクリーンショットの通りで、最初にシステムのダウンロードとインストールを行ったあと、管理者アカウントの設定、NASに外部からアクセスするための「Quick Connect」の設定、さらに代表的なNASアプリのインストールという流れになる。画面の指示に従って進めていけば、10分もすればすべての作業が完了するだろう。

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ブラウザのアドレス欄に「find.synology.com」と入力すると、ローカルネットワーク上にあるSynologyのNASの検索が始まる
NAS(ここではDS216+II)が無事発見された。「接続」をクリック
DS216+IIの「ようこそ」画面が表示された。「設定」をクリックしてセットアップを開始する
DSM(DiskStation Manager)をインストールするか尋ねられるので「今すぐインストール」をクリック
HDD内のデータを削除してよいか尋ねられるので、チェックを入れて「OK」をクリック
データの消去およびDSMのインストールが行われるのでしばらく待つ。説明には「10分」とあるが実際にはもっと短いことがほとんどだ
完了すると自動的に再起動のプロセスが開始されるのでそのまま待つ
管理者アカウントの設定画面。サーバ名(NASが識別できる任意の名前。WindowsのエクスプローラでNASを表示する際に用いられる)、ユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリック
管理者アカウントの設定が完了した。「次へ」をクリック
DSMがアップデートされる条件や時間帯を指定する。WindowでいうとWindows Updateのようなものだ。特に問題がなければデフォルトの状態のまま「次へ」をクリック
「Quick Connect」の設定画面。「Quick Connect」とは、NASに外部からアクセスするための仕組みで、メールアドレスとパスワード、およびQuick Connect IDを入力して「次へ」をクリック。Quick Connect IDは、ほかのユーザーと重複しない文字列の必要がある
Quick Connect IDの設定完了。今後はこのURLにアクセスすることで外出先からログイン可能になる。あとからでも確認できるが、中央のショートカットをデスクトップ上にドラッグ&ドロップしておけば、以降はそれをダブルクリックするだけでアクセスできるようになる
続いておすすめのNASアプリの一覧が表示される。インストールすることで必要なフォルダが自動的に生成されるなどメリットもあるので、どうしても不要なものだけ省いて、あとはひとまずインストールしておくとよいだろう
NASアプリのインストールも終わり、これで全設定が完了した。「移動」をクリックするとDSMのホーム画面が表示される

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