初心者にもできる! SynologyのNASキットで作る、快適データ保存環境(4/4 ページ)
スマホやタブレット全盛の今、家庭内のデータをまとめて保存し、複数のデバイスから利用できるストレージとして注目を集めているのがNASだ。今回はSynologyのNASキットを例に、ドライブの組み込みからセットアップ、そして実際に使えるようになるまでの流れを、写真とスクリーンショットを中心に紹介しよう。
PCからファイルを書き込むには
ここまでの作業でセットアップが完了し、NASとしての機能が使えるようになったわけだが、では実際にPCから手持ちのファイルをNASに保存するには、どうすればよいのだろうか。
NASはPCに直結されているわけではないので、最初からPCのエクスプローラで、Cドライブなどと並列に表示されることはない。ではどこに表示されるかというと、Windowsのエクスプローラでは「ネットワーク」欄にNASのアイコンが表示される。アイコンをダブルクリックしてユーザー名とパスワードを入力すれば、設定済みの共有フォルダが表示され、ファイルを書き込めるというわけだ。
ここまでNASアプリの導入をスキップせず行っていれば、この時点で「homes」「music」「photo」「video」という4つの共有フォルダ、およびNASが標準で用意している「home」フォルダ、計5つのフォルダが表示されるはずだ。あとはそれぞれの共有フォルダに、ファイルをドラッグ&ドロップすればコピーが行える。もしこの5つ以外に新しく共有フォルダを作りたければ、ブラウザからNASにログインしたのち、コントロールパネル→共有フォルダを選択し、「新規」をクリックすればよい。
また、これら共有フォルダは、使うたびにWindowsエクスプローラの「ネットワーク」から開くのでも構わないが、利用頻度が高ければ、ネットワークドライブに登録し、任意のドライブレター(ZドライブやNドライブなど)をつけておけば、あとからCドライブなどと並列に表示されるようになる。ネットワークドライブはPCごとに設定しなくてはいけないため、複数のPCを所有している場合は同じ設定を繰り返す必要があるが、使い勝手は確実に向上するので、ぜひ設定しておきたいところだ。
次回は、NASでデータを安全に扱うにあたってぜひ設定しておきたい、バックアップの方法について紹介する。
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