レビュー
人気プロ絵師による「Cintiq Pro 16」発売直前ガチレビュー:ワコムの新型は天使? それとも鬼子?(7/9 ページ)
液タブ歴9年のイラストレーター、refeia先生がワコムの新型4K液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 16」を仕事で使ってみた結果。
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Cintiq Pro 16に4K表示する方法は?
Cintiq Pro 16に4Kを表示する方法は、正規、正規でない方法を含めて、いくつかあります。
- 素直に動作確認が公開された機種を買う
- WacomLink経由でなんとか無理やり出力する
- 対応のマザーボードや、拡張カードを買う
まずは最初のもの、これが一番確実だと思います。現状、知る限りでは先ほど述べた2機種がワコムのFAQで公開されています。現行機の情報の拡充を願いたいところです。
次に、WacomLink経由で4K出力をする場合です。DisplayPort 1.2対応かつ短いケーブルを買ったり、カスタム解像度を作成したり、電源投入のタイミングを工夫したり、これらの方法の組み合わせで、成功例があることは分かっています。手元にある3台の4K対応PCで試してみたところ、
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- 低くないリフレッシュレートで表示できる機種もがあったが、接続に失敗したり
- トーンジャンプ(色数の減少)が発生したり
- 「MobileStudio Pro 16」での4K接続成功したものほど上手くいくわけでもなく
- 新しいものほど上手くいくというわけでもない
といった状況でした。3台のうちいずれも、手元で試す限りは 4K@60Hzで接続することはできませんでした。これらから、WacomLink経由の場合は何かの間違いで実用的な4K表示が得られることもあるけど、基本的に期待してはいけないと考えておいたほうがよさそうです。
次は、対応マザーボードや拡張カードについてです。最近はUSB Type-C端子を搭載したものもあり、中には DisplayPort入力があるマザーボードや、「ASUS ThunderboltEX 3」や、「GIGABYTE GC-ALPINE RIDGE」のように、DisplayPort入力がある USB Type-C拡張カードも存在します。これらを使えば、最新のハイパワーGPUを使いながら、4K出力ができる可能性があります。
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