レビュー

エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編2017年春はこれを買う!(2)(3/6 ページ)

各社から発売されている2ベイのNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、スペック表だけでは分からない違いを徹底比較。第2回は「読み書き速度」「駆動音」「バックアップ設定」の3つのポイントをチェックする。

その4:動作音

 NASを家庭内もしくはオフィスに設置するにあたり、どの程度の騒音を発するかは気になるところ。今回は簡易な騒音計を用いて、本体背面にある廃熱用ファンから5センチ前後の距離で何dBの音が生じているかを測定した。

 測定はファンだけが回転している状態(通常時)と、HDDへのアクセスが発生して「ガリガリ」というシーク音が聞こえている状態(アクセス時)の音量を測定している。実環境ではNAS背面に近い距離で音を聞くことはあまりなく、また周囲の環境によっても聞こえ方は変化するので、あまり厳密な測定方法ではない点はご了承いただきたい。

Synology「DS216j」の動作音

 通常時は40dB前半と他製品に比べてやや音が大きいが、HDDへのアクセス時も50dBを超えることがなく、静かな時とそうでない時の差があまりないのが特徴。静かな部屋に設置すると動作音が気になる可能性はあるが、ある程度の生活音がある環境であれば、HDDへのアクセス時も含めて存在が気になりにくい製品といえる。5点満点で4点。

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QNAP「TS-231P」の動作音

 通常時は40dB前半で、HDDへのアクセス時は50dB前半へと跳ね上がる。外部に音が響きやすい構造なのか、今回紹介している他社製品と並べると際立って騒々しく感じられる。5点満点で2点。また同社製品はビープ音がけたたましく、通常利用時でもエラー通知と誤解しかねない大きな音が鳴り響く。音に敏感なユーザーは設定でオフにするなど、対策を施したほうがいいだろう。

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