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法人向けのeMLC SSD「Nytro XF1230」がコンシューマー価格で登場!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

SSDは3D NAND搭載モデルが各社から登場しているが、従来からある2D NAND(平面型NAND)の高品質モデルも安く買えるようになっている。法人向けの品質を個人用に買うチャンスだ。

Nytro XF1230 1920GBが税込み9万9792円で買える!

 ストレージで話題を集めているのはSeagateのエンタープライズ向けSSD「Nytro XF1230」だ。2016年8月にリリースされた製品だが、「少しずつ安くなっていて、ここに来てガクンと下がって、コンシューマー向けと変わらない値段になったので入れてみました」ということで、先週からオリオスペックが店頭での取り扱っている。秋葉原での単品販売はおそらくは初とのこと。

Seagate「Nytro XF1230」シリーズ

 Nytro XF1230はMLCの品質と性能を高めたeMLC(enterprise MLC)を採用したSSDで、ランダムリード9万8000IOPS、シーケンシャルリード560MB/sの速度を持つ。MTBF(平均故障間隔)は200万時間だ。容量のバリエーションは1920TBと960GB、480GB、240GBの4種類。いずれも7mm厚の2.5インチSATAドライブとなる。

 取材時の税込み価格は順に9万9792円、5万1624円、2万8944円、1万7064円と、確かにコンシューマー向けのハイエンドシリーズと同等か安い水準となっている。同店の価格表でみると、サムスンの850 Pro以下、840 EVO以上といった値段だ。

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オリオスペックのSSD価格表(税抜き表記)

 同店は「普通のMLCの10倍近い信頼性があるともいわれるeMLCのSSDが普通の値段で買えるのは面白いですよね。信頼性や品質に重きを置くならかなりお買い得だと思います。ここからどういう動きが起きるのか興味深くて在庫してみました」と今後の展開を楽しみしている様子だ。

 9月初旬にはHGSTから初の12TB HDD「Ultrastar He12 HUH721212ALE600」がサーバ向けとして登場している。それを受けてTSUKUMO eX.は「大容量HDDはまず法人向けに投入されて、環境が整ってきたらコンシューマーに降りてくるという流れが一般的になると思います」と話していたが、技術がコンシューマー向けシリーズに降りてくる道筋だけでなく、法人向けモデルそのものが安くなって個人に届くようになるといった流れも今後活発化するのかもしれない。

9月初旬に登場した12TB HDD「Ultrastar He12 HUH721212ALE600」
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