Google HomeとAmazon Echoでスマート電球「Hue」を音声操作して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はPhilipsのスマート電球「Hue」を用い、Amazon EchoとGoogle Homeから部屋の照明をコントロールする方法を紹介しよう。
スマート電球はどのような使い方がベスト?
音声で照明がコントロールできるのは確かに便利だ。暗い部屋の中でリモコンを探す必要もないし、寒い時期に布団から出なくても済む。部屋の明かりをつけたままウトウトしてしまい、ふと気づいて照明を消そうとするものの、リモコンの置いてあるところまで立って歩いていくのは面倒……という場合も、音声なら一発だ。
またデバイスの数が増えれば、複数の部屋にまたがって照明をオンにする、あるいは別のデバイスも含めて外出時に一斉にオフにするといった使い方も可能になる。
よく「リモコンで十分」という声を聞くが、単体のリモコンではこうした操作は不可能だ。デバイスの数が増えれば増えるほど、スマートスピーカーで操作できるメリットは生きてくるだろう。
ただ、冒頭でも書いたように、Hueは電球と一体化しているため、既存の照明器具そのものをコントロールできない点は要注意だ。
例えば筆者の自室は、シーリングファンが天井にぶら下がっているのだが、そこに取り付ける6つの電球をHueに交換して音声でコントロールすることはできても、本体のファンを回す、止めるといったコントロールはできない。
また、Hueはあくまで電球であるため、ある程度の数をそろえないと、室内を隅々まで明るくするほどの光量は得られない。Hueは決して単価が安いわけではないので、それだけの数をそろえるとなると、今度はコストが問題になってくる。
こうした場合には、もともとの照明のままで、冒頭で紹介したスマートハブを導入した方がコスト的にも優しい(言うまでもないがリモコン機能が搭載されており、スマートハブと連携できることが条件だ)。Hueが適しているのは、枕元やデスクまわりで使うスポットライト、あるいは廊下など、少ない電球で十分な場所が中心になるだろう。
ちなみにスマート電球の選択肢はHue以外にもいくつかあり、その中でもIKEAが販売している「TRADFRI」シリーズは、海外では既にAlexaスキルが提供されている。TRADFRIのスマート電球は1個2000円台からと安価なので、日本向けにAlexaスキルが提供されるようになれば、大量導入も現実的と言える。自宅内の電球を全てスマート化したいユーザーは、動向に注目しておくとよいかもしれない。
つづく。
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