スマートスピーカーであらゆる家電の電源を操作したい 「リモコンプラグ」で実現できるか:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートリモコンとの組み合わせであらゆる電気器具をスマートスピーカーから操作できる、オーム電機のリモコンプラグを紹介する。
本連載でこれまでに紹介した「eRemote」や「Nature Remo」などのスマートリモコンがあれば、赤外線リモコンが使えるさまざまな家電製品をスマートスピーカーから音声コマンドで操作できるようになる。
次なるステップは、そうしたリモコン機能を持たない家電製品であっても、スマートスピーカーから音声でコントロール可能にすることだ。複雑な操作は無理でも、電源のオン・オフだけでも可能になれば、操作の幅はぐんと広がる。
家電製品のコンセントの根元に取り付け、通電をオン・オフできる赤外線リモコンプラグを使えば、こうしたことが可能だ。今回は代表的な製品である、オーム電機の「OCR-05W」を試してみよう。
電気器具の根元に取り付けて電源をオン・オフ
オーム電機のOCR-05Wは、コンセントの先端に取り付けて使用するリモコンプラグだ。こうしたリモコンプラグのうちWi-Fiで操作が可能な製品は、俗にスマートプラグなどと呼ばれ、海外では数多く市販されているが、日本では製品ラインアップがほぼ皆無と言える。
その理由は、海外の電源プラグは3Pが主流であるのに対し、日本は2P仕様のため、変換プラグが必要になることが1つ。またWi-Fi利用のため、技適マークの取得が必要なことも大きな理由だ。現在Amazonで販売されている製品は、筆者が知る限りほぼ全てが技適未取得で、日本国内で使うと違法になるものばかりだ。
しかしWi-Fiではなく赤外線方式のリモコンプラグであれば、技適を取得する必要もない。オーム電機のOCR-05Wはまさにその代表例で、実売価格も1000円台(税込)と安価だ。
スマートリモコン経由でスマートスピーカーから操作可能に
OCR-05Wの使い方は簡単で、家電製品のコンセントの根元に取り付けるだけ。最大容量は800Wだ。後は家電製品に付属するリモコンと同じ信号が出せるよう、スマートリモコンに登録することで、「Amazon Echo」や「Google Home」から音声コマンドでの操作が可能になる。
今回は手持ちのLED照明の電源オン・オフに使用することを前提として、スマートリモコンのeRemoteおよびNature Remoにそれぞれ登録してみた。前者はAmazon Echo、後者はGoogle Homeとの組み合わせとなるが、いずれも問題なく利用できた。
なお、OCR-05Wは本体に電源スイッチを備えておらず、リモコンの操作に特化しているので、本体側で電源をオンにすることはできない。
従って、インターネット回線が一時的に不通になりスマートスピーカーが使えない場合は、付属のリモコンを使うか、あるいは本製品を完全に取り外さなくてはいけない。意外とネックになりやすいポイントだ。
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