「そろそろ親にもスマートフォンを」と考えているあなたへ:アップルPickUp!(1/2 ページ)
春は携帯電話の機種変更シーズンですね。自分のスマホを買い替えるついでに、「そろそろ親にもスマホを……」と考えている人も多いはず。
MMD研究所が2017年6月に行った調査によると、60歳から79歳のスマホ所持率は48.2%と、2016年より9.7%増加しました。
60代に限れば、50.8%とすでに半数を超えています。日本でも親や祖父母世代がスマホを使うのは、当たり前の時代になりつつあるようです。
またIDC Japanが発表した2017年第4四半期(10~12月)、および2017年通年(1月~12月)のスマートフォン出荷台数の調査でも、2017年に国内で出荷された携帯電話の98%以上がスマホでした。
さらにその中でもiPhoneの出荷台数は1589万台に及び、ベンダー別シェアでは46.6%とほぼ半数を占めています。日本でのスマホの普及とiPhone人気はとどまるところを知りません。
そこで、2年半前からiPhoneを使う私の母親(あと数年で還暦)が、iPhoneを持って生活がどう変化したかを改めて振り返ってみました。親のスマホデビューを検討中の人の参考になればこれ幸い。
「孫の姿を見たい」がモチベーション
ガラケーユーザーだった親にiPhoneを勧めたとき、母の反応は「興味はあるが使いこなせる自信がない」といったところでした。じゃあスマホに興味あるなら「らくらくスマートフォン」が使いやすいんじゃない、と提案すると、「高齢者扱いされるみたいで絶対嫌だ」と断固拒否。アラウンド還暦(アラ還)からすると、らくらくホンシリーズはもっと上の世代が使うイメージなのだそうです。
とりあえずiPhone 6sに変えると、最初は「変なところを触ったら壊れそう」と恐る恐る触っていました。一通り機能を教えても、それをどう使えばいいのかピンと来ていない様子。
しかし孫がきっかけで、母はiPhoneの使い方をどんどん覚えだします。姉もiPhoneユーザーのため、子どもの写真や動画は「iCloud写真共有」でシェア。母はそれを毎日布団の中で見ながら眠りにつくといいます。
私が「iCloud写真共有」機能を教えた覚えはありませんが、「写真」アプリでタブを切り替えるだけなので、すんなり使えたのかもしれません。写真共有にしろAirDropにしろ、Apple製品同士はデータがスムーズにやりとりできるのが最大のメリット。家族がiPhoneユーザーならば、親もiPhoneにしてあげたほうが絶対楽だなと改めて感じます。
さらに親はいつの間にかFaceTimeも使いこなすようになっており、2018年の新年には、帰省しなかった私にビデオ通話してきました。帰省中の孫の成長を私に見せたかったようで、画面の向こうでキャッキャとはしゃぐ家族に「母もすっかりスマホユーザーだな」と一安心。
以前、シニア向けのiPhoneイベントを取材した際も、FaceTimeは会場の反応が特に良かった機能の1つ。電話をかける感覚でそのままビデオ通話できる簡単な操作性が、親世代の支持を受けているようです。
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