ビッグなAlexa対応スマートスピーカー「Harman Kardon Allure」と「Amazon Echo」を比較して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はハーマンインターナショナルのAlexa対応スピーカー「Harman Kardon Allure」を紹介する。
Amazonの音声アシスタント「Amazon Alexa」に対応したスマートスピーカーのリリースが相次いでいる。以前紹介したAnkerの「Eufy Genie」は、「Amazon Echo Dot」と同様のコンパクトなモデルだったが、今回紹介するハーマンインターナショナルの「Harman Kardon Allure」(以下、Allure)は、とびきりビッグなボディーが特徴の一品だ。
今回はAmazon純正のAlexa対応スマートスピーカー「Amazon Echo」と比べながら、その特徴を見ていこう。
とにかく巨大なスケルトンボディー 本体上面でタッチ操作が可能
Allureの第一印象はとにかく「巨大」だ。スピーカーとしてみた場合はそれほどではなくとも、スマートスピーカーとしては桁違いのサイズだ。「Google Home Max」のような日本未発売のモデルを除けば、現時点で最大級の製品と言っていいだろう。ちなみに重量は2.5kgもある。
外見の特徴は、本体上半分がスケルトンになっていることだ。音楽再生時などはドーム上部が発光する仕様になっており、側面がファブリック調の他社製スマートスピーカーに比べて、かなり派手に見える。ちなみに設定中には上部リングが青ではなく赤に発光するなど、ステータスに応じた配色は他のAlexaデバイスと共通だ。
本体上部にはタッチ式の操作パネルが用意されている。ボタンの種類はAmazon Echoと同じだが、音量ボタンが上部に扇状に配置されているなど、レイアウトは異なる。既にEchoを利用している環境にAllureを追加導入する場合、ボタンは配置でなくアイコンで見分けた方が、混乱しなくてよいだろう。
設定は専用アプリ+Alexaアプリの2段階で実施
設定は、まず専用の「HK Alexa Setup」アプリを使ってAllureのWi-Fiを設定した後、Amazonアカウントでログイン。完了後に「Alexa」アプリを開くと、Alexaデバイスの1つとしてAllureが表示されているので、後は必要に応じて名前を変更したり、空欄になっている地域やタイムゾーンの設定を行ったりする。
ちなみに、設定時に独自アプリを併用するという仕組みはAnkerのEufy Genieと同様だが、AllureはAmazon以外のアカウントを作成する必要はないので、手間は最小限で済む。また設定完了後は、バージョン情報の確認やヘルプの参照を除けば、アプリを開く機会もほとんどない。
なおAllureは、AnkerのEufy Genie同様に、「Alexa」以外のウェイクワードは選択できない他、ウェイクワードに反応して音を鳴らす応答音機能も省かれている。
これら仕様は同じくAlexa対応スピーカーであるオンキヨー「P3」も同様なので、どうやらサードパーティー製のAlexa対応スピーカー共通の仕様のようだ。純正であるAmazon Echoとの差異化要因なのかもしれないが、特に後者については、個人的にはかなりクリティカルな問題だ。
多少気になったのは電源ジャック部の差し込み口の手応えがあまりないことで、きちんと接続されているか分かりにくい。抜けやすいわけではないのだが、他のスマートスピーカーは差し込んだ際の手応えがあるだけにやや気になる。
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