着実に進化するスマートリモコン 第2世代「Nature Remo」を試して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は2018年暮れにリニューアルしたスマートリモコン「Nature Remo」の第2世代モデルを紹介する。
リンク設定の分かりづらさも解消
セットアップの手順は、前述のタッチセンサーを使った部分が省かれた以外は、以前と同様だ。セットアップのステータスがLEDの色で判別できるギミックなども、従来と変わらない。以下、iPhoneでのセットアップ手順をかいつまんで紹介する。
なお、Alexaとの連携にあたって大きなネックとなっていた、設定画面でリンクのクリックが遅れるとエラーが起こりやすい独特の挙動は、今回の第2世代モデルの発売前に解消されている。本製品を人に勧めるにあたってためらう理由になっていただけに、細かい部分の改良だがありがたい。
レスポンスは速くセンサーの多さは大きな利点
本製品は温度、湿度、照度、人感センサー、GPSなど多数のセンサーを搭載していることが売りで、それらを利用したシーン設定にも対応する。この辺りは従来モデルと変化はなく、弟分である「Nature Remo Mini」と比べた場合の強みと言える。
本製品を設置している部屋の関係で筆者は利用していないのだが、2018年暮れのアップデートによって、テレビのチャンネル切り替えが局名で行えるようになった。これはAlexa側の機能改善によるもので、他のスマートリモコンも一斉にバージョンアップを行った経緯があるが、きちんとフォローされているのは好印象だ。
また本製品の強みである、レスポンスの速さも健在だ。スマートリモコンは、音声コマンドで指示をしてから実際に反応するまでの差が製品によって意外とあり、あまり遅いとストレスの原因になる。ひどい製品になると、音声コマンドに反応がないのでもう一度呼び掛けたところ、まとめて2回実行されるようなケースまである。
これらはサーバが海外で遅延が発生するのが原因らしく、筆者自身、これが原因で使わなくなった他社製品もあったりするのだが、Nature Remoではこうしたストレスを感じたことは過去になく、今回の第2世代モデルもレスポンスは良好だ。スマートリモコンは毎日繰り返して使うだけに、非常に重要なポイントと言えるだろう。
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