Amazonの格安タブレット「Fire 7」でAlexaハンズフリーモードを試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(4/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はモデルチェンジしたAmazonの格安タブレット「Fire 7」でAlexaハンズフリーモードを試してみた。果たしてスマートスピーカーの代替として使うことは可能だろうか。
実用性があって潰しもきく1台。Fire HD 8の動向が気になる?
気になるところをまとめてみたが、ここまで述べた特性さえ把握しておけば、タブレットとしても使え、なおかつスマートスピーカーとしても使える本製品は、実売5980円(16GB)という価格を考えると、かなりの実用性があり、かつ潰しがきく一品だ。
Fireに限ったことではないが、そもそもタブレットは四六時中使うものではなく、1日を通してみると、アイドル時間の方が長い人がほとんどだろう。本製品ならば昼夜を問わず有効活用できる上、買い替えによってタブレットとしての使い道がなくなっても、スマートスピーカー的に引き続き活用できる。
またタブレットとしては低解像度でも、Alexaデバイスとしての用途ならば、気にならないのも利点だ。聞き取り性能の低さ故、最初の1台としてはあまりお勧めしないが、リビングだけでなく自分の部屋にもAlexaデバイスが欲しいという人には、おあつらえ向きの選択肢といえるだろう(なるべく大きな声で呼びかける必要はあるが)。
なお、1つ気をつけたいのは、本製品の上位モデルとなる8型モデル「Fire HD 8」だ。日本ではAlexa非対応とされるこの製品は、Amazon.comのアカウントで英語を選択することによってAlexaが利用可能になる。本製品が対応しないShowモードが利用できるのもメリットだ。
本製品(上)とFire HD 8(下)のサイズ比較。現時点でFire HD 8は国内版でAlexa非対応だが、海外ではShowモードも含めてAlexaに対応しており、今後バージョンアップで対応する可能性も捨てきれない
もしこのFire HD 8が、今後ソフトウェアアップデートでAlexaに対応した場合、画面サイズや解像度など、本製品よりもお勧めできる要素が多くなる。これが10型モデルのFire HD 10ともなると、サイズが違いすぎるという理由で候補から外せるのだが、7型と8型であればフットプリントもあまり変わらないだけに、比較検討の候補になりうる。
もちろん価格差はあるだけに(本製品は5980円、Fire HD 8は8980円)、もし今回のFire 7に関して、Alexaの利用を主目的として購入を検討する場合、そこも念頭に置いておけば、納得の行く製品選びができるはずだ。
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