レビュー

AMDプロセッサ初搭載、その実力は? 14型薄型ノートPC「ThinkPad T495s」を試す(前編)(2/2 ページ)

レノボ・ジャパンの「ThinkPad T495s」は、ThinkPad Tシリーズの薄型モデルとしては初めてAMDプロセッサを搭載する意欲作だ。その実態はどうなのか、2回に分けてレビューする。今回は外観を含む主な特徴を紹介していく。

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打ちやすいキーボードと充実のポート類

 続いてキーボードについて見ていこう。

 キーピッチは19mmで、いわゆる「フルサイズ」となっている。程よく深いストローク、タイピング時の跳ね返しの心地よさなど、文句のつけようがない出来だ。

 キーボードバックライトを搭載した構成なら、航空機の中など暗い場所でもキーを確認できるので安心だ。バックライトのオン、オフは、キーボードのFnキーを押しながらスペースキーを押すと切り替えられる。

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ThinkPad T495sの日本語キーボード。CTOモデルでは米国英語(US)キーボードも選択できる他、バックライトの有無も選べる

 ポート類が充実していることも、T495sの魅力だ。

 本体の左側面にはUSB 3.1 Type-C端子×2、ドッキングコネクター、USB 3.1 Type-A端子、HDMI出力端子とイヤフォンとマイクのコンボジャックを備える。右側面にはUSB 3.0 Type-A端子(Powered USB対応)とスマートカードスロット(オプション)を備えている。

 USB 3.1 Type-C端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort Alt Modeによる映像出力に対応している。本体に付属するACアダプターはUSB PD準拠で、標準で45W出力のものが付属する。CTOモデルの場合は、バッテリー充電速度を向上できる65W出力のACアダプターも選択可能だ。

 2つあるUSB 3.1 Type-C端子のうち、右側のものはドッキングコネクターと一体化しており、「ThinkPad プロ ドッキングステーション」など、対応するドッキングステーションとの接続時に利用される。ドッキングコネクターはEthernet端子を兼ねており、「ThinkPad イーサネット拡張ケーブル 2」を用意すると本体内蔵のGigabit Ehternetチップを用いた有線LAN接続が可能となる。セキュリティポリシーの都合でUSB接続のEthernetアダプターを使えない場合に備えた機能だ。

 なお、イーサネット拡張ケーブルは基本的には別売だが、CTOモデルでは付属品に含めることもできる。別途購入するより割安なので、有線LANを使う人はオプションで追加しておくことをお勧めする。


左側面

右側面

ACアダプターはUSB PD接続となる。今回レビューした評価機には65W出力のものが付属していた

ドッキングコネクターに接続するイーサネット拡張ケーブル 2。有線LANを使う予定がある場合は、付属しておくことをお勧めする(筆者撮影)

 背面にはmicroSDメモリーカードスロットとnanoSIMカードスロット(WWAN対応構成のみ)を備えている。カードトレイはピン着脱式で、不用意に取り外されないようになっている。

 CTOモデルでは、WWAN(LTEモデム)搭載オプションが用意されている。別途nanoSIMカードを用意する必要はあるが、本体さえあればどこでも通信できる利便性は何物にも代えがたい。


背面にはmicroSDメモリーカードとnanoSIMカードスロットがある。トレイはピン着脱式だ

本体底面の四隅にはゴム足の滑り止めがついている。手前側には左右にスピーカーを内蔵している

 次回は、各種ベンチマークテストを通してThinkPad T495sの実力を見ていく。楽しみにしていてほしい。

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