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96層QLCの「Intel 665P」をデモ さらに144層QLCへ――「Intel Memory & Storage Day」レポート(3/4 ページ)

Intelが、SSDを含むストレージ関連の半導体技術を一挙に紹介する「Intel Memory & Storage Day」を韓国で開催した。この記事では、同社のクライアントデバイス向けSSDや、それを支える3D NAND技術に関する動向を紹介する。

Optane+QLCにフォーカスするIntel

 今回は特に新製品の発表はなかったが、David Lundell氏(Client SSD Strategic Planning担当シニアディレクター)から、今後のIntelのメモリ・ストレージ戦略として、「Optane Technology」と「QLC 3D NANDメモリ」を軸としていく方向性がはっきりと示された。

 クライアント向け製品では、トップエンドにOptane Memoryを搭載する「Optane SSD 905P」、エントリークラスはQLC 3D NANDメモリを採用するIntel 660P/665P、その中間のパフォーマンスモデルは、Optane MemoryとQLC SSDをハイブリッド搭載した「Optane Memory H10」を据える。パフォーマンスニーズをOptaneで、大容量ニーズやコストパフォーマンスをQLC 3D NANDメモリでフォローする格好だ。

 基調講演の後に別室で行われた同氏のセッションでは、Optane Technologyをメモリ(主記憶装置)として使う「Optane Persistent Memory」技術をクライアントレベルで実現するために、Microsoftと協業していることも明らかにされている。

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 すでにデータセンター・エンタープライズサーバ分野では「Optane DC Persistent Memory」として実用段階にある。


クライアントSSDに関する基調講演を行ったDavid Lundell氏

Intelのクライアントメモリ・ストレージ戦略は、Optane TechnologyとQLC 3D NAND Technologyを軸に展開する

現行のクライアント向け製品のラインアップ

OptaneとQLC 3D NANDをハイブリッド搭載したOptane Memory H10

データセンター・エンタープライズサーバ分野で「Optane DC Persistent Memory」として実用化しているPersistent Memory技術をクライアントPCで実現するために、Microsoftなどと協業していることも明らかに

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