実売2万円前後とお得な日本エイサーの15.6型モバイル液晶ディスプレイ「PM161Qbu」を試す:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
作業効率を高めるデバイスとして、じわじわと注目を集めているモバイル液晶ディスプレイ。USB Type-C対応ながら、約2万円前後の手頃な日本エイサーの15.6型モバイルディスプレイ「PM161Qbu」を試した。
マルチディスプレイを信奉するユーザーにとって実に魅力的なのが、モバイルタイプのサブディスプレイだ。これが1台あれば、オフィスや自宅にとどまらず外出先においても、2倍もの画面の広さを利用できるマルチディスプレイのメリットを享受できるからだ。まさにファン垂ぜんの一品と言えるだろう。
もっとも、モバイルタイプのサブディスプレイと言えば、一般的には3万円台、中には5万円台の製品もあるほどで、ノートPCとの価格のバランスからしても、なかなか購入に踏み切りにくい。据置きタイプの液晶ディスプレイなら2万円でそこそこの製品が手に入ってしまうだけに、なおさらだろう。
そんな人にぴったりの新製品が、10月24日に日本エイサーから発売になった「PM161Qbu」だ。基本性能をキープしつつ必要な機能を絞り込むことで、実売2万円前後のリーズナブルな価格を実現した戦略的な製品となる。
今回はメーカーから実機を借用できたので、筆者私物のレノボ・ジャパンのノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と組み合わせて、どのような特徴を持った製品なのかを紹介したい。
接続はUSB Type-CのみでHDMIは非対応、デザインはやや無骨
最近のモバイル液晶ディスプレイは、タブレットと見まごう薄型でスタイリッシュな外観の製品も多いが、本製品は画面とベゼルの段差など、一般的な液晶ディスプレイをそのまま小型化したようなデザインで、全体的にやや無骨なイメージだ。背面にスタンドを内蔵していることもあり、厚みも約2cmとややある。
パネルサイズは15.6型で、画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だ。重量は約0.97kgということで、一見すると重く見えるが、他社製品はスタンド部分を取り外した本体のみの値を表示していることもあるので、この画面サイズでスタンドを含めた重量が1kgを切っているのは十分に軽量な部類に入る。
インタフェースはUSB Type-Cのみで、HDMIには対応しない。USB Type-Cだけでは電力が不足する場合に給電を行えるよう、microUSBポートも備えている。搭載するUSB Type-Cポートは1基だけなので、Type-Cをデイジーチェーン接続し、本製品経由でPCへ給電を行うことはできない。
本体の左側面には、画面の明るさを調整するためのボタンが5つ並んでいる。前述のUSB Type-CポートとmicroUSBポートも左側面に配置されているので、ポート類およびボタン類は全て左側にあることになる。
早速、ThinkPad X1 Carbon(2019)と接続してみる。
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