USB Type-Cケーブル1本で接続可能な軽量14型モバイル液晶「ThinkVision M14」を試す:モバイルディスプレイの道(1/4 ページ)
デスクワークの作業効率化に欠かせないのが、マルチディスプレイ環境だ。従来はオフィスでの利用を前提に、一般的な外付けディスプレイを組み合わせる事例が多かったが、近年はモバイルタイプのサブディスプレイをノートPCと組み合わせ、外出先で使う事例も増えつつある。
近頃、モバイルタイプのサブディスプレイが人気を集めている。画面サイズはノートPCに合わせた11型〜15.6型が中心で、接続方式はUSBやD-Sub 15ピン、HDMIとさまざまだったが、ここ1〜2年でUSB Type-C接続のモデルが相次いで登場し、一気に主役の座に躍り出た印象だ。
USB Type-Cであれば、映像信号の伝送はもちろん、給電も含めて1本のケーブルでまとめられて互換性も高い。さらに製品によってはPC→ディスプレイだけではなくディスプレイ→PCへの給電という、通常とは逆の給電方法も可能になる。
今回紹介するレノボの「ThinkVision M14」もその1つで、同社のノートPC「ThinkPad」シリーズと組み合わせることを前提にした、USB Type-C接続のIPS液晶ディスプレイだ。画面解像度は1920×1080ピクセルで、パネルサイズは14型となる。
今回メーカーから機材を借用できたので、この7月に発売された「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と組み合わせてのレビューをお届けする。
ディスプレイ部はiPad Proより薄いわずか4mmでしかも軽量
パッケージには製品本体の他、USB Type-Cケーブル、さらに持ち運び用のポーチが付属している。同種の製品はUSBだけでなくHDMIを搭載した製品も多く、接続方法ごとにケーブルが添付されているが、本製品はType-Cケーブルに一本化されているのでシンプルで無駄がない。
本体を取り出してまず驚くのが、その薄さだ。本製品は、ディスプレイとそのスタンド部がL字構造になっているが、ディスプレイ部は公称わずか4mmということで、薄型で知られる現行のiPad Pro(5.9mm)よりもスリムだ。
スタンドの奥行きは実測91mmあり、安定性は高い。角度は無段階に調整できて使い勝手も良好だ。折りたたんだ状態ではディスプレイとの間に段差ができてしまうが、これは致し方ないだろう。
次のページでは、インタフェースを見ていく。
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