Windows 7をサポート終了以降も使い続ける場合に覚えておきたいこと:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
2020年1月14日で、ついにWindows 7の延長サポートが終了した。今後、Windows 7を使い続けるリスクについて、改めて確認しよう。
Windows 10への早めの移行がベスト
継続サポートが提供されるESUだが、1年単位の更新で毎年倍々ペースで1台あたりのサポート料金が引き上げられる上、前述のようにWindows 7上で継続的にWebアプリケーションを利用するための「Chromium Edge」のサポートも現時点では18カ月限定の提供だ。そのESU自体も3年間限定の措置であり、基本的には「移行が間に合わないユーザーのための1~2年間の猶予」としてESUやChromium Edge for Windows 7が用意され、ESUの3年目は「最終勧告」という位置付けだ。
冒頭の「全画面を用いた警告メッセージが出ない」のも「ドメインに参加している」あるいは「KIOSKモードで動作している」いずれかのWindows 7 PCのみであり、一般ユーザーが継続利用する手段はもうないと考えていいだろう。ローカル利用前提のアプリケーションを動作させる場合など、インターネット接続を前提とした使い方をしないケースにとどめるのが無難だと筆者は考える。
ゆえに、現時点でWindows 7を継続利用しているようなユーザーは、可能な限りWindows 10に移行させるか、最新のPC購入をお勧めする。以前に提供されていたWindows 10への無料アップグレードに乗り遅れてしまったが、「今なら最新環境に移行してもいい」と考えるユーザーは、自己責任だがこのような記事もあるので一読してみるといい。基本的には最新OSを快適に利用できる最新ハードウェアへの買い換えの方がいいというのが筆者の意見だ。
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