スマートスピーカーで簡単操作! アイリスオーヤマのLEDシーリングライトを試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、スマート機能を搭載したアイリスオーヤマのLEDシーリングライトを紹介する。
スマホからの利用に対応。条件設定での自動オン/オフも行える
さて、一般的なシーリングライトとして使うだけならばこれで十分なのだが、本製品は冒頭にも述べたように、アプリを使ってスマホから操作できるだけでなく、AmazonのAlexa、あるいはGoogleアシスタントと連携させて、音声での操作にも対応している。
まずはスマホに専用アプリをインストールし、それと連携させる。専用アプリ「IRIS SmartLF」をダウンロードし、本製品の検出を実行し、見つかったらWi-Fiの設定を行う。Wi-Fiは5GHz帯非対応で、2.4GHz帯のみの対応なので注意したい。
これによって、スマホアプリから本製品を操作できるようになる。照明のオン/オフ、明るさの調節といった専用リモコンと同様の操作に加えて、温度や湿度、天気、日の出/日の入りなどの条件をもとに点灯/消灯させることも可能だ。タイマー機能もこちらで制御できる。
またAndroidアプリ限定となるが、例えば「明るさを30%にする」というシーン設定をウィジェット化し、スマホのホーム画面に配置することも可能だ。スマホを普段身近に置いている人であれば、本製品付属のリモコンを使わずに、こちらでコントロールするのがよいかもしれない。
設定手順は多くのスマートホームデバイスと同じく、ユーザー登録に始まり、Wi-Fiの設定、デバイスの検出といった流れで進む。初期設定時は「明かり」という名称で登録されるので、必要に応じて適切な名前に変更する
AlexaおよびGoogleアシスタントに対応、明るさも音声で調節可能
続いて、スマートスピーカーから利用できるようにするための設定を行う。例えばAlexaで使いたい場合、スマホでAlexaアプリを開き、照明のスキルの1つである「Iris Ohyama」を有効化。続いてデバイスの検出を実行すると本製品が見つかるので、設置場所などを選択すればよい。
Alexaの連携が完了すると、Amazon Echoに「アレクサ、明かりをつけて」などと呼びかけることで、音声での操作が可能になる。点灯/消灯はもちろんのこと、明るさの調整についても音声で行える。Google Homeでも流れは同じで、機能もAlexaと同等だ。
音声コマンドにはデバイスの名前を含める必要もなく、「明かりをつけて」など自然なフレーズが利用できるので、長期間使っていない間にフレーズを忘れることもない。定型アクションやルーティンに登録し、他のデバイスとまとめて操作することも可能だ。
Google Homeでも手順はおおむね同じで、セットアップで表示されるスマートホーム機器一覧の中から「IRIS SmartLF」を選択、本体に設定したパスワードなどを入力すると検出が実行されるので、置き場所を選べば作業は完了だ
シーリングライトに限らず、家電製品をスマートスピーカーから操作する場合、専用リモコンに比べて操作が制限されがちだ。特にTVやエアコンなど操作が複雑な製品はその傾向が顕著だが、本製品はオン/オフ以外に明るさも音声で操作できる(兄弟モデルは色の変更にも対応)。このあたりはさすが専用品といったところだ。
ちなみに、スマートスピーカーで照明を操作するには、本製品のような専用品を使う以外に、市販のスマートリモコンを使って赤外線リモコンの信号をエミュレートさせたり、スマートプラグを用いて根元から電源をオン/オフさせたりする方法もある。しかし、これらはいずれも後付けの方法ゆえ、オン/オフ以外の操作は制限されがちだ。
特にスマートリモコンを使う場合、リモコンデータが用意されていないとボタンを1つずつ学習させなくてはならず、多大な手間がかかる。本製品であればそうした心配もなく、認識させるだけですぐ利用できるようになる。安全確実であり、この差は非常に大きい。
ややツッコミどころがあるとすれば、最近はスマートデバイスでも5GHz帯対応が増えてきている中、本製品は2.4GHz帯のみの対応であること。アプリは、照明の操作に支障はないのだが、プロフィールアイコンが1つしかなかったり、通知は一度読まないと消せない仕様だったりと、あまり使いやすいとは言えないことだ。このあたりは今後の改善を望みたい。
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