GeForce GTX 1080搭載カードのバルク品が税込み2.8万円で掘り出される:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
流通の緊急時は、意外な掘り出し物が出回ることもある。今週末はZOTACの「GeForce GTX 1080 Blow」のバルク品がスポット入荷して話題を呼んでいる。
アキバのPCパーツショップでは今週も複数の新製品があり、棚にも大きな穴は見られない。それでもじわじわと在庫不安が強まっているのは、大半のショップが認めるところだ。
メモリに大容量SSD、電源、PCケースに不安――品薄とスポット
特に品薄になっているパーツを尋ねると、ショップによって答えが分かれた。先週までと同じく、DDR4メモリや大容量SSDの在庫を挙げるショップが複数あったが、PCケースの倉庫ストックの枯渇を心配する声は明らかに増えた。また、電源ユニットも危険視する声が高まっている。ドスパラ秋葉原本店は「売れ筋の定格600~650Wあたりの電源が厳しくなっています」と現況を伝える。
また、TSUKUMO eX.は電源ユニットの在庫不足を補うため、Apexgamingの750W電源「AG-750M-JP」の取り扱いも始めた。価格は8660円(税込み、以下同)だ。「売れ筋シリーズの在庫が怪しくなってきたので、穴が出ないようにいろいろ動いています。80PLUS Gold認証の10年保証でこのお値段はお得だと思いますよ」という。
流通が平常通りにいかないときは、こうした形で新しい顔ぶれが加わることもある。同じ理由で珍しいスポット入荷品が店頭に並ぶこともだ。
AG-750M-JPと同じフロアには、ZOTACから2016年7月に登場した企業向けのGeForce GTX 1080搭載カード「GeForce GTX 1080 Blow」のバルク品が並んでいた。価格は2万7478円だ。数十台入荷したが、「土曜日まで在庫が残っているか微妙」という状況とのこと。
製品だけでなく、街の往来はどうなったのだろうか。
関連記事
高い静音性と光モノで自在に遊べるPCケース「Define 7」がデビュー
今週は多くの新製品が登場した。優れた静音機能を備えたPCケース「Define」の最新モデルや、PC向けの小型ゲームパッド「GTX 24 Runa」、増設スロットつきの2ベイNASキット「TS-251D」などが発売された。在庫不安に臨時休校の影響は?――2月末のアキバ電気街に漂う空気感
新型肺炎による影響は、さまざまな形でアキバに表れている。これまでの在庫不安に加え、今週は小中高校の休校というトピックスも増えた。けれど、ガラリと変わった感じは意外とない?1.6万円で6コアのRyzenがついに登場!――早くも人気に
AMDno「Ryzen 5」に1万6000円前後の高コスパモデル「3500」が加わり、ショップで話題となっている。また、IPSパネルで240Hz動作の27インチモニターも登場した。いろいろあるけれど、新製品も粒ぞろいだ。板モノからPCケースまで――全方位で“危機”がチラ見えしてきたアキバ
新型肺炎は物流にも大きな影響を与えている。PCパーツショップでも穴の開いた棚を見かけるようになった。そして、祝日月曜のau Pay祭りに身構える店員さんの声が聞こえる。自作に新風を吹き込みそうな「KRAKEN Z73/Z63」が予定通りデビュー
CPUブロックにGIFアニメなどの画像を表示できる簡易水冷キット「KRAKEN Z73/Z63」が予定通り登場した。同時期にROG STRIXとCORSAIRの水冷キットも登場し、冷却パーツ売り場の景色が一新された形だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.