「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」のIris Plus Graphicsでゲームを試して分かったこと:ゲーミングPCの道(4/4 ページ)
Razerの「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」(以下、Stealth 13)は、第10世代CoreとIris Plus Graphicsを備えた13.3型のゲーミングPCだ。さまざまなテストから、その実力を試した。
ライトゲームで遊ぶならアリ
これまで見てきたゲームタイトル全体に言えるのだが、Stealth 13で最高画質でのプレイはまず望めない。処理落ちが激しいし、カクカクした動きになってしまい、シューティング系のゲームはプレイするのが難しかった。
インテルの推奨する設定にすればフレームレートは上がり、まだ「マシかな」といったところ。Fortniteについては、推奨設定であれば平均フレームレートも60fpsを越えているので、まあ遊べるかなという感じだが、解像度がとても粗くなるため、グラフィックスにこだわる場合は厳しいと思う。また、Fortnite以外は解像度が1600×900ピクセルに狭まるところも評価の分かれるところだろう。
実はビジネス用途にも向いているゲーミングPC
これまで見てきたように、Stealth 13をゲームノートPCとして活用するのはかなり難しい。肝心のIris Plusについても、GeForce MX250と性能があまり変わらなく、大きな声で「ゲーミングノートPCですっ!」と言うのはためらわれるが、IntelのCPU内蔵グラフィックス機能がここまできたという見方もできる。
表下記の価格は税込みで19万3000円前後だが、もしこのサイズでゲーミングノートPCを求めるなら、3万5000円ほど高くなるが、GeForce GTX 1650を搭載する上位モデルを購入した方がよいだろう。
ただし画面クオリティーにそれほどこだわらないなら、持ち運びができるサイズのStealth 13は気軽に使えるノートPCとも言える。またビジネスユースであれば、動画もキレイに見られるし、Officeソフトも快適に動く。ブラックカラーのモデルより全体的に明る印象で、指紋や油脂が目立ちにくいのも見逃せない。仕事も遊びも楽しめる、手軽なノートPCを求めているなら選択肢に入るだろう。
関連記事
第11世代Iris Plus Graphicsは本当にゲームに使えるのか――「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」で試す
最近ではクリエイター向けPCも投入しているRazerだが、やはりゲーミングPCの動向が気になるところだ。今回は、同社のPCでは珍しくシルバー&ホワイトカラーを採用した「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」を2回に分けてチェックしよう。デジカ、薄型13.3型ノート「Razer Blade Stealth 13」“マーキュリーホワイト”モデルなど3構成を取り扱い開始
デジカは、米Razer製の13.3型ノートPC「Razer Blade Stealth 13」ホワイトモデルなど計3製品の取り扱いを発表した。Ice LakeとComet Lake何が違う? 何がスゴイ?――インテルが第10世代Coreプロセッサを解説
10月2日にインテルが「インテル テクノロジー・ショーケース」を開催。第10世代Coreプロセッサの特徴や同社のアドバンテージを披露したり、Project Atenaのロゴ入り実機が展示されたりした。Razer、240Hz駆動対応ディスプレイを備えたゲーミングノートPC「Razer Blade 15」新モデル
デジカは、米Razer製15.6型ゲーミングノートPC「Razer Blade 15」の新モデル「Razer Blade 15 アドバンストモデル」の取り扱いを発表した。セパレートスタイルの13.3型ハイブリッドマシン「Razer Blade Stealth」と「Razer Core X」を試す
薄型軽量ゲーミングPC「Razer Blade Stealth」の最新モデルをレビュー。外付けGPUエンクロージャー「Razer Core X」接続時のパフォーマンスも検証。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.