レビュー

ASUS本気の新世代軽量モバイルPC「ASUS ExpertBook B9450」の実力を検証!14型で約870gのビジネスPC(4/5 ページ)

ASUSTeKからビジネスユーザー向けの「ASUS ExpertBook B9450」が登場した。14型と大きめの画面と最軽量時870gという超軽量ボディーを両立している点が特徴だ。その実力を早速検証しよう。

新規開発の冷却システムで高い性能を快適に

 基本システムには、Intelの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)を採用する。

 法人向け上位モデルの評価機は、CPUが4コア8スレッドのCore i7-10510U、メモリが16GB、ストレージが1TB SSD(PCIe 3.0 x4/NVMe)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel UHD Graphicsだ。ビジネス向けとしては文句のない性能で、写真や動画の扱いが求められる業務までカバーできる。

 また、法人向けの下位モデルでも4コア8スレッドのCore i5-10210U、メモリ8GB、ストレージが512GB(PCIe 3.0 x2/NVMe)、グラフィックスがCPU内蔵Intel UHD Graphicsと、こちらもビジネス向けとしては十分実用的な内容だ。

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 薄型軽量なボディーでパフォーマンスを長く維持するため、冷却システムを新開発しており、メタル素材の利用やファンの傾斜の最適化などによって旧モデル(B9440)に比べて同等の風量を維持しながら25%コンパクト化、さらにグラファイトシートで熱を分散させることで、本体の温度を低く保つ工夫もされている。


CPUは第10世代のCore i7-10510を搭載している。4コア8スレッドで標準周波数が1.8GHz、最大周波数4.7GHzで動作する

HWiNFO64のシステムサマリー表示

HWiNFO64の詳細表示。PL1は19W、PL2が51Wとなっている

ストレージは1TBのPCIe 3.0 x4/NVMe対応SSDで、評価機はSAMUSUNGのPM981だった

CrystalDiskMark 7.0.0(ひよひよ氏・作)のスコア。高速SSDの性能をしっかり発揮できている

こだわりが感じられる入力環境

 本製品はビジネス向けということもあり、入力環境へのこだわりも強く感じられる。

 キーピッチは約18.75mm(縦方向は実測約17mm)を確保する。Enterキーを含めて細長いキーはあるものの、さほど違和感を覚えないレイアウトを維持できている。

 また、キーストロークも約1.5mmと、最軽量クラスのモデルとしては深めに確保している。キートップの中央部には指を置きやすいくぼみがあり、長文入力時にも疲れにくい。防滴仕様で1000万回のタイプテストを行うなど、耐久性にも配慮したものとなっている。

 トップカバーを開くと、キーボードに傾斜がつく「エルゴリフトヒンジ」を採用している。画面の角度は最大180度まで開き、145度開いた時点で約5度の傾斜がつくようになっている。

 また、キーボード手前にはタッチパッドを装備する。右上部分をタッチすると、LEDでテンキーが浮かび上がる「NumberPad 2.0」機能も搭載している。数値入力を連続して行うような業務では、とても便利な機能といえる


Enterキーがやや細いが、主要キーのピッチには余裕がある。キーピッチは公称18.75mm(横)、縦のピッチは実測で約17mmだった

キーボードバックライトを搭載している。防滴仕様でもある点もうれしい

キーボード手前のタッチパッドには、LEDでテンキーが浮かび上がるNumberPad 2.0を搭載している。パッドの右上をタップすることで簡単にオン/オフが切り替えられる

トップカバーを開くとキーボードに傾斜がつく「エルゴリフトヒンジ」を採用している。液晶を145度開いた時点で約5度の傾斜がつくようになっている

最大では180度まで開く

 続いて、本製品のパフォーマンスを確認しよう。

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