スリムでパワフル、4K対応でコスパ上々! 最新ゲーミングノートPC「ROG Zephyrus M15」の魅力:テレワークでも実力を発揮(4/4 ページ)
ASUSのゲーミングブランド「ROG」シリーズに、スリムタイプの「ROG Zephyrus M15」が投入された。従来のROGとは異なる新デザインを採用した新型はどうなのか。最上位モデルを試した。
動作モードの使い分けが運用のポイント
動作音については、高負荷時でも爆音というわけではないが、低負荷時でもファンの音がはっきり分かる音がして、全体にノイジーな印象だ。
ただ、Armoury CrateでTurboモードからPerformanceモードに変更すると一気に静かになる。低負荷、中負荷程度までならほとんど気にならない音で、高負荷時もじんわりと音が大きくなっていく程度だ。
ただし、Performanceモードにすると性能も少し低下する。CINEBENCH R20のCPUシングルコアで約13%、FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークでは最大で15%弱のスコアダウンが見られた。これでも優秀なことには変わりはないため、Performanceモードで常用し、ゲーム時など特に性能が必要な時のみTurboモードで使うという運用がよいように思える。
Armoury Crateはキーボード奥のワンタッチボタンですぐに起動できるので、切り替えも面倒ではないだろう。
Turboモードでは発熱も全体に高めだ。手がよく触れる部分については比較的抑えられているが、プレイ時間が長くなってくるとやはりじわじわと熱気を感じてくる。ノートPC用の冷却台やクーラーなどがあればより快適にプレイできるだろう。
CINEBENCH R20のスコア(Performanceモード)。Turboモードに比べて、CPUでは約3%、CPUシングルコアでは約12%低いスコアだが、それでもCore i7-10750H搭載機としては極めて優秀なスコアだ
PerformanceモードでのFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク(3840×2160ピクセル/最高品質/フルスクリーン)のスコア。Turboモードに比べて約14%低いスコアだった
TurboモードでFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク(3840×2160ピクセル/最高品質/フルスクリーン)を実行し、終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温は26度)。中央部奥の最も熱くなる部分は55度と高いが、パームレストや左手が触れるWASDキーのあたりは比較的低めの温度で収まっている
コストパフォーマンスも上々で新たなROGの潮流となるか
今回レビューしたROG Zephyrus M15 GU502LW(GU502LW-I7R2070)のASUSストアでの販売価格は、税別24万5273円 (税込み26万9800円)だ。妥協のないゲーム体験ができる基本スペックと、4K液晶ディスプレイやThunderbolt 3、Wi-Fi 6の搭載などといった内容を考えればコストパフォーマンスは上々だろう。
所有欲を刺激するプレミアムなデザインのスリムボディーは可搬性という点でも魅力があり、性能面で妥協せずにスマートにゲームを楽しみたい、旅行や帰省の際にもゲーミングPCを持ち込んで楽しみたいと考えている人にとってはかなり魅力的な選択肢だろう。
なお、ラインアップには下位モデルとして「ROG Zephyrus M15 GU502LV」 (GU502LV-I7R2060)もある。GPUがGeForce RTX 2060(6GB)に、ストレージが512GB PCI Express SSDに、ディスプレイがフルHD解像度のリフレッシュレート240Hz対応となるが、価格は税別20万8909円(税込み22万9800円)とよりリーズナブルになる。さらに、GPUをGeForce GTX 1660 Ti(6GB)、ディスプレイがフルHD解像度のリフレッシュレート144Hz対応としたGU502LUならば税込み20万円以下で購入できる。こちらも合わせて検討するとよいだろう。
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