税抜き10万円切りの高コスパ2in1 PC「VivoBook Flip 14 TM420」を試す:8コア8スレッドのRyzen 7 4700U搭載(3/4 ページ)
Ryzen 4000シリーズのCPUを採用したモデルを相次いで投入するASUS JAPAN。今回取り上げる「VivoBook Flip 14 TM420」は、8コアのCPUを備えた2in1タイプのノートPCだ。その実力をチェックした。
Ryzen 7 4700Uのパワーが際立つ
搭載するCPUが8コア8スレッドのRyzen 7 4700Uということで、パフォーマンスが気になるところだ。参考として、Core i5-8250U(4コア8スレッド、1.6~3.4GHz)搭載のThinkPad T480s(2018年発売モデル)との比較結果も掲載する。なお、MyASUSのファンモードは「パフォーマンスモード」で統一してテストした。
CINEBENCH R20の結果を見ると、マルチスレッド性能の目安となるCPUスコア、シングルスレッド性能の目安となるCPUシングルコアのスコアともにThinkPad T480sを圧倒している。2年半前、世代でいうと3世代前の製品とはいえ、その前世代から大きな飛躍を遂げた第8世代Core i5を搭載しており、まだまだ現役で通用する製品を大きく引き離しており、このパワーには驚かされる。
システムの総合性能を見るPCMark 10でも、日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、クリエイティブ(Digital Content Creation)、いずれの項目でも上回り、特にクリエイティブ系のテストでは約51%の大差を付けている。
3DMarkやFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークのフルHD解像度でのテストでは、ThinkPad T480sの2倍以上のスコアをマークした。DDR4-3200を搭載しているだけに内蔵GPUの性能もきっちりと発揮できているといえる。
動作音は中負荷程度ならほとんど気にならず、高負荷時でも多少ファンの音が大きくなる程度だ。放熱については、左側面の排気口から熱風が吹き出してくるので、その部分には物を置かないようにした方がいいだろう。発熱は、左手をパームレストにずっと置いていると、じんわりと感じてくる程度だ。これからの季節ならばほとんど気にならないと思われる。
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