税抜き10万円切りの高コスパ2in1 PC「VivoBook Flip 14 TM420」を試す:8コア8スレッドのRyzen 7 4700U搭載(2/4 ページ)
Ryzen 4000シリーズのCPUを採用したモデルを相次いで投入するASUS JAPAN。今回取り上げる「VivoBook Flip 14 TM420」は、8コアのCPUを備えた2in1タイプのノートPCだ。その実力をチェックした。
テレワークやオンライン授業にも便利なインタフェース
通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備する。USB端子は、Type-CとType-A両方のUSB 3.2 Gen.2(10Gbps)とUSB 2.0端子を備える。また、ディスプレイ出力はHDMI端子があり、microSDメモリーカードスロットも備えている。
画面の上には、Webカメラ(約92万画素)とアレイマイクを内蔵し、ビデオ会議やオンライン授業などを追加コストなしで利用できる。底面に内蔵しているステレオスピーカーの音圧も十分で、6畳くらいの部屋ならば音声も十分に聞きやすい。
タッチパッドにはWindows Hello対応の指紋センサーが用意されており、一度指紋を登録しておけば、ロックされた状態から指でそっと触れるだけでログインできる。
奥からDC入力(ACアダプター)、HDMI、USB 3.2 Gen.2、USB 3.2 Gen.2(Type-C)、ヘッドフォン/マイク兼用の各端子が並ぶ。microSDメモリーカードスロット(SDXC対応)や電源ボタンも用意されている
キーボード、液晶ディスプレイのクオリティーは?
キーボードは、アイソレーションタイプの6段配列のキーボードを搭載する。蛍光イエローでハイライトされた大きなEnterキーが印象的だが、キーピッチは横幅が約19mmとゆったりとした配置だ。カーソルキーはやや小さめだが、他のキーとは間隔を空けて配置されているのでミスタイプの不安はない。
キーストロークは約1.4mmで、高価な製品と比べるとタッチ感はやや頼りない印象があるが、おおむね打ちやすいキーボードといえる。
14型の液晶ディスプレイは、1920×1080ピクセル表示に対応する。表面は光沢仕上げで、最大輝度もあまり高いとはいえず、照明の映り込みはやや気になった。「IPSレベル」のパネルということだが、評価機を見る限り視野角についてはIPS方式と同様に広く、斜めから見ても色味などの変化は最小限に抑えられている。
エックスライトの「i1 Display Pro」を利用して計測したところ、色温度が6594K、輝度が238カンデラで、色域はsRGB面積比が63.6%(カバー率は62.9%)だった。最近の製品としては最大輝度が低めで、色域も狭い。このあたりは、コストダウンの影響が見られる部分だ。
ASUSTeK独自の画質最適化機能の「Splendid」が導入済みで、自動で日常作業に最適な色温度に調整してくれるため、自分でキャリブレーションなどをしなくとも破綻のない色味でネットコンテンツなどは楽しめる。また、手動でのカスタマイズの他、より鮮やかにする「ビビッドモード」や眼精疲労の原因と言われているブルーライトをカットする「ブルーライト削減モード」なども利用することが可能だ。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて作成したICCプロファイルを、Phonon氏制作の色度図作成ソフト「Color AC」で表示した。実線が本製品、点線がsRGBの色域だ。sRGB面積比63.6%、sRGBカバー率は62.9%だった
次に、ベンチマークテストで本機の実力を見ていく。
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