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シーリングライトとスピーカーが合体したソニーの「マルチファンクションライト2」、2代目はどこが変わった?山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、LEDシーリングライトにスピーカーが合体した、ソニーのマルチファンクションライトの2世代目となる「MFL-2100S」をチェックする。

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スマホアプリはデザイン一新で使いやすく

 今回の製品からは、スマホアプリ「MF light」が「MF light2」へと進化し、デザインも一新された。使い勝手もかなり変わっているので、こちらもチェックしておこう。

 最大の違いはホーム画面のデザインだ。以前は簡素なリスト形式だったが、今回のアプリでは部屋を模したデザインとなり、そこに表示される照明やTV、エアコンのアイコンをタップすることでそれぞれの操作が行えるようになった。直感的に利用できるという意味では非常に分かりやすい。

 特に以前のアプリは項目数が多すぎて、全機能を表示するために上下のスクロールを必要としていたが、今回のアプリでは1画面で完結するようになった点が大きい。今回は、画面サイズが比較的小さい「iPhone 12 mini」を使ってみたが、スクロールなしで表示できた。

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 この部屋のイラストは、リビングと寝室の2つから選択可能で、設置先の部屋に近いデザインを選ぶことができる。また、TVやエアコンの操作はもちろん、赤外線リモコン機能のセットアップもこの画面から行えるなど、使いやすく工夫されている。


スマホアプリのホーム画面は、リスト形式だった以前(左)とはデザインが一新され、部屋を模したデザインになった(中央)。各機器のアイコンをタップすることでそれぞれの設定やステータスを表示できる。部屋のデザインはリビングと寝室の2択から選べる(右)

ホーム画面内の照明、TV、エアコンをタップするとそれぞれの操作メニューが表示される。ちなみに本製品のスマートリモコンはTV、エアコンの2種類にのみ対応する

温度、湿度、照度はグラフ表示も行える(左)。ミュージックでは音量調整とイコライザー調整が行える。再生や一時停止、曲スキップなどの操作はこの画面では対応しない(中央)。タイマー設定の画面は、以前のリスト中心のデザインの面影が残っている(右)

「使ってみよう」と思わせるブラッシュアップ

 以上ざっと見てきたように、本体側のデザインは一切変わっていないが、新しいリモコンの追加を中心に、使い勝手が大幅に改善され、アプリのリニューアルによって、操作もより直感的に行えるようになった。

 従来は「みまもりモード」という名前だったのが「警戒モード」という直接的な名称に変わり、リモコンに専用ボタンが搭載されるなど機能がより前面に押し出されるようになった。位置づけがはっきりしたことで、より分かりやすくなり、ユーザーとしても「なるほど使ってみよう」となりやすい。こうしたブラッシュアップは歓迎だ。


マルチファンクションライト2専用コントローラーは赤外線方式なので、スマホアプリでの操作と異なり、本製品に向けて操作をする必要がある

 一方で気になったのは、新しく追加されたリモコンでは、照明を電球色もしくは白色に変更した後、オフ→オンを行うと、元の中間色に戻ってしまうことだ。従来の「電球色100%」および「白色100%」というボタンが、今回のリモコンで省かれているのが原因だろう。

 本製品は従来のリモコンも添付されているので、「電球色100%」および「白色100%」のままでのオン/オフはそちらを使えばよいのだが、完全な上位互換/下位互換でないのは少々分かりづらい。2つのリモコンを室内のどこに配置するか、本製品を購入したユーザーは、まずそれを悩むところから始めることになりそうだ。

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