10.3型ながら300g台の激軽E Inkノート「Supernote A5 X」を使ってみた(前編):Androidタブレットを試す(1/3 ページ)
10.3型の大画面を採用したE Ink電子ペーパー「Supernote A5 X」。実際の使い勝手はどうなのか、実機を使ってじっくり試してみた。
Ratta Smart Technology(ラッタ)の「Supernote A5 X」は、10.3型のE Inkスクリーンを採用したデジタルノートだ。付属のスタイラスペンを使って手書きでノートが取れることに加え、PDFやWordファイルなどのビューア機能を搭載し、さらにKindleアプリまで動作するスグレモノだ。
クラウドファンディングを経て一般販売が開始された本製品について、前編では基本的な使い方の紹介、後編ではノート機能およびKindleアプリのレビューをお届けする。
iPadと同等サイズながら重量は約100g軽量
本製品はGoogle Playストアこそサポートしないものの、OSにAndroid 10を採用しており、つまりE Ink電子ペーパー採用のAndroidタブレットということになる。メニューは日本語が多少怪しいところもあるが、フォントも含めて違和感はほとんどない。もちろん技適についても取得済みだ。
まずは基本的なスペックから見ていこう。画面サイズは10.3型で、画面解像度は1872×1404ピクセル(226dpi)だ。現行のiPad(10.5型、264ppi)とはほぼ同等ということになる。
本製品の大きな特徴は薄さ、そして軽さだ。本体の厚みは実測約6.5mmで、iPad(7.5mm)とiPad Air(6.1mm)の中間だが、裏面に突起がなく完全にフラットなため、薄さは際立っている。重量も実測で373gと、10型クラスのデバイスとしては際立って軽量だ。
CPUはクアッドコアで、メモリは2GB、ストレージは32GBを搭載する。一般的なAndroidタブレットと比較するとメモリ容量がやや心もとないが、本製品はE Inkノートであり、同列に比べるのは野暮だろう。動作速度にどう影響するかは、追ってチェックする。ちなみにメモリカードには非対応だ。
本体上部に電源ボタン、下部にUSB Type-Cポートがあり、側面には何もない。上部にある電源ボタンの隣には電源投入時や充電時に点灯するLEDがある。バッテリー容量は3800mAhで、1日に数時間使ったとしても、週1回程度の充電で十分とされている。中には、1カ月程度充電なしで使うような人がいるかもしれない。
操作は基本的にタッチ操作で行うが、特徴的なのは画面の右側にあるスライドバーだ。これはメニューの開閉などを行う縦長のタッチインタフェースで、画面とは独立して存在している。次のページで詳しく見ていく。
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