保証切れのMacやiPhone/iPadの修理をより気軽かつ高品質に Appleが「Independent Repair Provider」を日本を含む世界に拡大
Appleが欧米で提供している「Independent Repair Provider(独立修理プロバイダ)」プログラムが、日本を含む全世界に拡大されることになった。保証切れのMac、iPhoneやiPadに限られるが、正規サービスプロバイダ以外でも純正部品を用いた修理を受けられるようになる。
Appleは3月29日(米国太平洋時間)、保証期間が切れた同社製品(Mac、iPhone、iPad)などを修理する業者を認定する「Independent Repair Provider(独立修理プロバイダ)」プログラムを日本を含む200以上の国/地域に拡大することを発表した。日本では「今週後半」(4月1日か2日と思われる)から業者からの申し込みを受け付ける。
プログラムの概要
Independent Repair Providerプログラムに参加する修理業者は、Appleから以下のリソースを提供される。
- トレーニングプログラム(無料)
- Apple純正部品(有償)
- 修理に用いる専用治具(有償)
- 修理マニュアル(無料)
- 故障診断プロセス(無料)
プログラムへの応募自体は無償だ。ただし、Appleから純正部品と治具の購入することと、専任の「Apple認定技術者」の配備を求められる。また、以下のいずれかに当てはまる場合は応募できない。
- パーツの販売/流通業者
- Authorized Apple Reseller(Apple製品の正規販売代理店、※)
(※)Authorized Apple Resellerは正規サービスプロバイダ(後述)に応募できる
ユーザーは、正規サービスプロバイダと同様にWebサイトから独立修理プロバイダを検索できる。
正規サービスプロバイダとの違いは?
Appleによる修理業者の認定プログラムとしては、既に「正規サービスプロバイダ(Authorized Service Provider)」が用意されている。
正規サービスプロバイダは、Appleの“公式”修理拠点という位置付けとなる。そのため、Appleが直接行う修理と同様のサービスを受けられる。保証期間内の修理や「Apple Care」を適用した修理にも対応可能だ。
それに対して、冒頭に記した通り、Independent Repair Providerは保証期間が切れたApple製品の修理のみ受け付ける。保証期間内の修理やApple Careを適用した修理には対応しない。ただし、Apple純正の部品や治具を利用できるので、「サードパーティー修理」と比べると修理品質の向上を期待できる。
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