レビュー

トラックパッドを搭載したロジクール「FOLIO TOUCH iK1094BKA」は純正品と何が違う?第4世代iPad Air向けキーボード一体型ケースを試す(3/6 ページ)

第4世代iPad Air用のカバー兼キーボードにトラックパッド付きモデルが登場した。Apple純正キーボードとどのような違いがあるのか、試してみた。

トラックパッドに加えてファンクションキー列も搭載

 続いてキーボード部について見ていこう。本製品のキーボードには、純正2モデルおよび同社の従来製品にはない、いくつもの優れた特徴がある。

 同社の従来製品にない部分として、日本語JIS配列を採用することが挙げられる。同社が過去に発売したiPad向けキーボード一体型ケースはどれもUS配列で、機能面で見るべきところがあっても、積極的にお勧めしにくかった。

 しかし本製品は、ついに待望の日本語JIS配列を採用した。後述する一部のキーを除いて配列はMagic Keyboardとほぼ同じで、Tabキーなどの横幅にも余裕がある。行ごとのキーのズレも適切で、タイプ時の違和感もない。

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 さらにMagic KeyboardやSmart Keyboard Folioでは省略されている、ファンクションキー列も搭載している。輝度の調整や音量調整、ミュート、さらにはホーム画面への移動や画面ロックなどが、キー操作一発でできるのはやはり便利だ。


キーボード面。ロジクールのiPadキーボードとしては初めて、日本語JIS配列を採用する

Magic Keyboardのキーボード面。配列は本製品と同じだが、こちらは最上段のファンクションキー列がない

Smart Keyboard Folioのキーボード面。こちらも、やはりファンクションキー列がない。トラックパッドも非搭載だ

キーピッチは18mmある

Magic Keyboardもキーピッチは18mmだ

Smart Keyboard Folioも同じくキーピッチは18mmとなる

純正2モデルにはないファンクションキー列を搭載するのがポイントだ

 またMagic Keyboardと同様、キーボードの手前にトラックパッドを搭載し、ホームポジションに指を置いたままマウスポインターを動かしたり、上下にスクロールしたりできる。これまで第4世代iPad Air向けのキーボード一体型ケースでトラックパッドが必須ならば、Magic Keyboardしか選択肢がなかったが、新たな製品が加わったことになる。

 トラックパッドの面積は実測で95(幅)×54(高さ)mmで、Magic Keyboard(同99×45mm)と比べて幅が狭く、天地が広くなっている。縦に長いことからパームレストの面積もそのぶん広く、Magic Keyboardのパームレストのように、手のひらが半分ほど手前にはみ出てしまうこともない。それゆえタイプ感は極めて良好だ。


トラックパッドの幅は95mmある

トラックパッドの高さは54mmだ

Magic Keyboardのトラックパッドの幅は99mmと、本製品よりも広い

Magic Keyboardのトラックパッドの高さは45mmと、こちらは本製品よりも狭い

本製品でタッチタイピングを行っている様子。キー入力をしながらトラックパッドの操作も容易だ

Magic Keyboardでタッチタイピングを行っているところ。パームレスト部の奥行きが短いため、手のひらの付け根がはみ出てしまう

Smart Keyboard Folioでタッチタイピングを行っている様子。トラックパッドおよびパームレスト部は省かれている

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