実録:ホームNASを2.5GbE対応モデルに乗り換えてみた(QNAP編):最新NASのススメ(1/2 ページ)
手持ちのギガビット対応NASから、最新のNASキットに移行を行う「最新NASのススメ」。今回は、QNAP製NASを見ていこう。
「最新NASのススメ」と題して、手持ちのNASキットから最新モデルへの移行をお届けしているが、初回はASUSTORのギガビット対応NAS「AS3102T」から2.5GbE対応NAS「AS5202T」への移行手順を紹介し、続いてHDDの換装を行った。
今回は同じくQNAPのギガビット対応NAS「TS-251+」から、同社の2.5GbE対応NAS「TS-253D」への移行手順を紹介する。
なお、原稿執筆時のAmazonでのTS-253Dの価格は税込み4万8682円だった。
ドライブを載せ替えるだけで移行完了
筆者は前回紹介したASUSTOR、今回のQNAP、さらにSynologyと3社のNASを所有し、業務に使用している。本稿執筆時点で2.5GbE対応NASを用意しているのはASUSTORとQNAPの2社で、今回筆者が新しく購入したTS-253Dは、QNAPの2.5GbE対応の2ベイNASだ。
これまで使ってきたTS-251+は、2016年に購入したモデルだ。前回のASUSTORのモデルもそうだったが、NASは5年も使えば不具合がなくとも本体側をリプレースした方が、精神衛生上なにかと安心できるというのが筆者の考えで、それゆえ今回乗り換えという選択に至った。
前回のASUSTOR製品の場合、AS3102Tの本体を分解してHDDを取り出し、AS5202Tのスロットに取り付けて挿入するという流れだった。
QNAPのNASは、移行前と移行後のモデル、どちらもスロットイン方式を採用している。従ってスロットを抜いてそのまま差し替えればよい……と言いたいところだが、トレイの規格が微妙に異なっており、実際にはドライブをトレイから外して、再び取り付け直す作業が必要になる。
ユーザー側からすると、そのまま差し替えられるのに越したことはないが、もともとこのようなスロットイン方式は、ドライブの故障時にホットスワップでスムーズに差し替えたり、本体が故障した場合に同じ型番のモデルに載せ替えたりするための機構だ。今回のようなNASの世代をまたいだ載せ替えは想定されていないので、まあ仕方ないだろう。
従来のトレイは、ドライブの底面をネジ留めする必要があり、別途プラスドライバーを用意しなくてはいけなかったが、今回の製品のトレイはネジ留めが不要で、側面からパーツをパチンパチンとはめ込んでいくだけで済む。トレイの世代が進化しているわけで、これならば載せ替えとなるのも納得だ。
ともあれ、手順をざっと写真で見ていこう。流れとしては、移行前のTS-251+からトレイを抜き、ドライブを外す。続いて移行後のTS-253Dから外したトレイにドライブを装着し、元通りになるよう差し込む。後は電源を入れるだけで、アッという間だ。
ちなみにTS-253Dは、トレイ前面をスモークのカバーで覆う仕様に改められている。従来のTS-251+は、スロットの隙間から吸気をするため、おそろしくホコリがたまりやすい仕様だったが、本製品はそういった問題はないようだ。エアフロー自体がなくなるわけではないとはいえ、安心感は本製品の方が上だ。
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