レビュー

税込み4万円台から買える! ベーシックノートPC「mouse C4」を試してみた(3/3 ページ)

マウスコンピューターから、実売4万円台で買える低価格ノートPC「mouse C4」が発売された。店頭で先行販売していたモデルだが、低価格モデルゆえに気になるところがあるのか実機を使って試してみた。

前のページへ |       

バッテリーは実動8時間以上 静音性や低発熱も魅力

 ベンチマークテストの結果を掲載する。CPUが省電力優先のCeleron N4100(4コア4スレッド、1.1GHz~2.4GHz)ということで、全体に低調なスコアとなっている。特にPCMark 10のDigital Content Creation(コンテンツ制作)のスコアは低く、写真や動画を扱う用途には向かないと分かる。

 もっとも、PCMark 10のEssentialsではそこそこのスコアが出ているように、ライトユースに限ればそれほど遅くはない。スリープからの復帰は、Coreプロセッサ搭載モデルに比べてはっきり遅いと感じるものの、後は起動直後の操作時にややもっさり感がある程度で、Webブラウジングやオフィスアプリの単体利用ならばストレスなく行える印象だ。

 PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、バッテリー残量5%までで8時間18分と、公称値に近い時間動作した。ファンレスなので静音性は抜群であり、冷却にも全く問題はなかった。この点は大きな魅力の1つになるだろう。

advertisement

CINEBENCH R23のスコア

PCMark 10のスコア。コンテンツ作成(Digital Content Creation)のスコアはCoreプロセッサ搭載機にかなわないが、日常操作系(Essentials)のスコアはそれなりの値だ

PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのテスト結果。実際の利用シーンをシミュレートしたテストで8時間18分(バッテリー残量は5%)動作しており、1日のビジネスタイムをACアダプターなしで利用できそうだ

3DMark/Fire Strikeのスコア。カジュアルゲームでも少しストレスを感じそうだ

3DMark/TimeSpyのスコア

FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークのスコア(1280×720ピクセル、標準品質)。このクラスのタイトルの常用は厳しいので、よりライトなゲームを見つけたい

CINEBENCH R23開始後10分時点で、FLIR ONEで撮影したサーモグラフィー。室温25度の室内において、キーボードの「F」「J」は32度台、パームレストは一番高いところで31.7度と体温以下の温度だった

現代的な仕様とファンレス動作で安心感が魅力のバリューモデル

 直販価格は、Winsows Sモードのエントリーモデル(メモリ4GB、ストレージ128GB eMMC)で税込み4万3780円(送料別)、OSをWindows 10 Proにしたモデルが同4万9280円となり、評価機は最上位モデルなので同6万5780円となる。何でも無難にこなせるという性格のPCではないだけに、万人にお勧めできるわけではないが、ライトユース、テキスト入力中心の用途では低価格や静音性、低発熱が魅力になる。

 価格帯的に、数年前に発売されたビジネスPCの中古品と比べられることがあるかもしれないが、中古品にはさまざまな落とし穴がある。例えばストレージがHDDだったり、液晶がTN方式だったり、画面解像度が1366×768ピクセルと狭かったり、USB 3.0端子がなかったり、通信機能がWi-Fi 4(IEEE 802.11n)だったりといった仕様が1つでもあれば、今今では厳しい。保証期間も短いものがほとんどだし、外装はもちろん、液晶ディスプレイやバッテリーは経年で劣化していくものだけにリスクが大きい。

 その点、本製品は低価格ながら仕様は最新だ。洗練されたデザイン、薄型軽量でソリッドなボディー、実動8時間以上のロングバッテリー、視認性の良いフルHD表示の液晶ディスプレイ、高速で安定した通信が行えるWi-Fi 6、Type-CとType-A両方のUSB 3.1端子など、しっかりと近年の進化の恩恵を受けることが可能だ。もちろん、新品だからボディーの外装はピカピカであり、1年のメーカー保証も標準で付帯するから安心して利用できる。

 事務処理用やテキスト入力中心の用途で低予算で新しいPCの導入を検討しているならば、大いに検討する価値はあるだろう。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.