さらに使いやすく進化した2画面ノートPC「ZenBook Duo 14 UX482EG」を試す(1/4 ページ)
ASUS JAPANの2画面ノートPC「ZenBook Duo 14」がスリムになり、サブディスプレイ回りを強化して生まれ変わった。その最上位モデルをチェックした。
ASUS JAPANの「ZenBook Duo 14 UX482」は、14型のメイン画面に加え、キーボードの奥にも12.6型のサブ画面(ScreenPad Plus)を搭載した2画面ノートPCの最新モデルだ。2020年に発売された「UX481」の後継機となる。
印象的な青緑色(セレスティアルブルー)のボディーカラーなど全体のイメージを継承しつつ、サブ画面にチルト機構を導入するなど全面的に改良が施され、使い勝手の向上が図られている。また、基本システムに第11世代Coreプロセッサを採用し、Thunderbolt 4など先進的な装備を搭載するとともに、TDP28Wでの動作を可能にしている点も見どころだ。
スペックの違いで3種類のモデルが販売されるが、今回は最上位モデル(UX482EG-KA143TS)をレビューしよう。
ASUS JAPANの「ZenBook Duo 14 UX482」は、14型のメイン画面と12.6型のサブ画面(ScreenPad Plus)を搭載した2画面ノートPCだ。最新のTiger Lake(開発コード名)システムを採用するとともに、サブ画面の視認性も向上させている
上質で重厚な青緑色の金属製ボディーを採用
ボディー素材には軽量かつ頑丈なマグネシウムアルミニウム合金を使用し、天板はZenBookの象徴であるスピン加工を施している。剛性の高い素材でカッチリとタイトに組まれており、ビルドクオリティーは上々だ。「セレスティアルブルー」と呼ばれる青緑色のボディーカラーとの相性も良く、上質感が漂う仕上がりになっている。
ボディーサイズは、約324(幅)×222(奥行き)×16.9~17.3(高さ)mmで、重量は約1.6kgだ(いずれも公称値)。先代から約50g軽くなり、2.5mm薄くなっている。
それでも14型モバイルノートPCとしてはやや重く、実際持ってみてもズシッとした重みを感じるが、頑丈さを確保しつつ2画面を搭載していることを考えれば十分に健闘しているといえるだろう。
バッテリーは70Whと大容量だ。公称のバッテリー駆動時間は約10.8時間(JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.2.0)で、2画面を活用しながら実用十分な駆動時間を確保している。なお、付属のACアダプターはUSB Power Delivery対応で、2基あるUSB Type-C(Thunderbolt 4対応)端子のどちらでも充電が行える。
サブ画面がチルトして見やすくなり輝度も向上
メインの14型画面は1920×1080ピクセル、サブの12.6型画面(ScreenPad Plus)は1920×515ピクセルの画面解像度に対応する。いずれも非光沢仕上げのタッチパネルが搭載されており、画面にタッチして操作できる。別売りのASUS Pen(ASUS Store価格:税込み8778円)での操作も可能だ。
今回からサブ画面をより見やすくなる工夫として、画面の輝度をメイン画面と同じ400ニトとしたことに加えて、チルト機構を採用した。液晶ディスプレイを開くとボディーがチルトするとともに、サブ画面のヒンジが連動して動作し、最大7度の角度が付くようになっている。このチルト機構はエアフローを改善し、放熱効率を高める効能もある。
照明が当たる角度や色域の違いなどもあってどうしてもサブ画面の方が若干くすんで見える場面が多い傾向はあるが、少々照明が強い環境でも見にくいと感じることはなかった。
i1 Display Proの測定結果から作成したICCプロファイルを読み込み、色度図作成ソフト「Color AC(Phonon氏・作)」で表示させた。黒の実線で示したのがメイン画面の色域で、赤の点線で示したsRGBとほぼ一致する。サブ画面(黒の点線)でカバー率は約69%だった
続いて、新たに追加された機能を見ていこう。
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