さらに使いやすく進化した2画面ノートPC「ZenBook Duo 14 UX482EG」を試す(2/4 ページ)
ASUS JAPANの2画面ノートPC「ZenBook Duo 14」がスリムになり、サブディスプレイ回りを強化して生まれ変わった。その最上位モデルをチェックした。
新機能が追加されウインドウ整理のしやすさも向上
サブ画面は、Windows上からはデュアルディスプレイとして認識されており、一般的なデュアルディスプレイと同じように利用可能だ。独自の機能として、サブ画面には電卓など独自のアプリ、Windowsのウインドウを全域/半分/3分の1の横幅で配置できる。
この配置の使い勝手も向上しており、メイン画面からウインドウをドラッグしてサブ画面へ移動する際に、サブ画面のどの位置に配置するかを選べるようになった他、あらかじめ記憶させた配置でアプリを起動する「タスクグループ」機能も追加された。
独自のアプリとしては、テンキーショートカット集、手書きメモ、Spotifyアプリなどが登録されている。また、サブ画面全てをタッチパッドとして使える「タッチパッドモード」や、アドビのクリエイティブアプリのパラメーター調整などができる「コントロールパネル」といった機能も追加されている。これらを呼び出すランチャー「ScreenXpert」の位置も変更できるようになった。
新機能の中で特に良いと感じたのは、クリエイティブアプリのパラメーター調整を行えるコントロールパネルだ。Lightroom Classicでの現像作業でよく使う機能を割り当てて試してみたが、ASUS Penでちょいちょいとスライダを動かして調整できるのはなかなか快適だった。なお、試用当時、色温度の調整が上手くできない不具合があった。
ただ、少し物足りない部分もある。サブ画面へアプリ/ウインドウをきれいに配置する方法はいろいろあるのだが、ドラッグ/リリースして並べる際は思ったようにいかない場合がある。既に配置されているアプリに被って配置されたり、思ったサイズにならなかったりする場面があった。ある程度適当にリリースしてもきれいに並べてくれるようになるとなお良いと感じた。
第11世代Coreプロセッサを採用し28Wのフルパワー動作が可能
CPUはCore i7-1165G7を搭載する。開発コード名「Tiger Lake(UP3)」ことモバイル向け第11世代Coreプロセッサの中でも採用例の多い主力モデルで、4コア8スレッド、最大4.7GHzで動作する。
Tiger Lakeは、周波数ブーストのリミッターや放熱設計でパフォーマンスが変わるが、本製品では統合ユーティリティーの「My ASUS」の動作モードの切り替えで変更できるようになっている。
周波数ブーストのリミッターは、標準の「バランスモード」では15Wに設定されており、「パフォーマンスモード」にすると28W(CPUのオペレーティングレンジの上限)へ引き上げ、高速に処理することができる。
このパフォーマンスモードが選べるのはACアダプター装着時に限られるが、パフォーマンスを上げたいときに、ユーザー側でパフォーマンスを変更できる機能が用意されているのはありがたい。
次にインタフェース回りをチェックしよう。
関連記事
- ASUS、セカンドディスプレイを搭載した2画面ノートPC「ZenBook Duo」新モデル 有機EL採用の上位モデルも用意
ASUS JAPANは、セカンドディスプレイ“ScreenPad Plus”を標準搭載した2画面構成ノートPC「ZenBook Duo」の新モデルを発表した。 - 2画面ZenBook Duoは「真に使えるPC」になったのか?
2画面を利用できるノートPC「ZenBook Duo UX481FL」が登場した。以前の2画面モデルよりもスペックを落として、求めやすい価格になったのがポイントだ。複数のディスプレイを使えるメリットは大きいが、実際に使えるPCになっているのかを検証した。 - ASUSがクリエイター向け2画面PCやモバイル液晶ディスプレイなどを相次いで投入
ASUSが1月13日(現地時間)、オンラインイベント「BE AHEAD」を開催し、2画面PCの「ZenBook Pro Duo/Duo」シリーズの新モデルや、独自コントローラーを備えたモバイル液晶ディスプレイといったクリエイター向け製品などの投入を明らかにした。日本国内での発売時期や価格は現時点で不明だ。 - ASUSの2画面4KノートPC「ZenBook Pro Duo」に感じた大きな可能性
ASUSTeKがCOMPUTEX TAIPEI 2019で発表した「ZenBook Pro Duo」(UX581)が、いよいよ日本でもリリースされる。キーボードの奥に4K表示のメインディスプレイと同じ幅、同じ横解像度のパネルを配置した本格的デュアルディスプレイノートは、どのような使い方を可能にしてくれるのだろうか。 - 約50万円だけど“全部入り”ノートPC「ROG Zephyrus S17 GX703」の魅力
ASUSが、5月に発表した「ROG(Republic of Gamers)」ブランドの新型ゲーミングノートPCを日本にも投入する。17.3型でキーボードにチルト機構を備えた「ROG Zephyrus S17」をチェックしよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.