AppleがMac Pro向けに「Radeon Pro W6000Xシリーズ」搭載グラフィックスカードを発売 本体購入時に搭載も可能
AppleのMac ProにGPU(グラフィックス)の選択肢が追加され、よりパフォーマンスが向上したRDNA 2アーキテクチャベースの「Radeon Pro W6000Xシリーズ」を搭載するMPX Moduleを搭載できるようになった。モジュールの単品販売も行われる。
Appleは8月3日、デスクトップワークステーション「Mac Pro」向けに、AMD製GPU「Radeon Pro W6000X Professional Graphics Series(Radeon Pro W6000Xシリーズ)」を搭載するMPX Module(Mac Pro専用拡張モジュール)の販売を開始した。Apple Storeにおける単品の販売価格は30万8000円から(税込み、以下同)で、本体購入時にCTO(カスタマイズ)オプションとして新たなモジュールの搭載を選択することも可能だ。
ラインアップ
Radeon Pro W6000 Professional Graphics Series(Radeon Pro W6000シリーズ)は、3D CADや映像編集といったプロフェッショナル用途向けのGPUで、Radeon RX 6000シリーズと同じく「RDNA 2」アーキテクチャに基づいて設計されている。
今回MPX Moduleに搭載されるRadeon Pro W6000Xシリーズは、事実上Radeon Pro W6000シリーズのApple向けモデルという位置付けとなる。ラインアップは以下の通りだ。
Radeon Pro W6800X
「Radeon Pro W6800X」は、「Radeon Pro W6800」に相当するGPUだ。MPX Moduleの直販価格は30万8000円で、本体購入時のカスタマイズ価格はベース構成(Radeon Pro 580X)から26万4000円増しとなる。「Infinite Farbric Linkブリッジ」を使えば、2枚のモジュールで2基のGPUを協調動作させることも可能だ。
- 演算ユニット(CU):60基
- ストリームプロセッサ(SU):3840基
- グラフィックスメモリ:32GB(GDDR6、バス幅256bit)
- FP32演算のパフォーマンス:最大16TFLOPS
- 総グラフィックス電力(TGP):300W
Radeon Pro W6800X Duo
「Radeon Pro W6800X Duo」は、Radeon Pro W6800Xを2基搭載するMPX Moduleで、マルチGPUが必要な用途に最適とされている。直販価格は55万500円で、本体購入時のカスタマイズ価格はベース構成から50万6000円増しとなる。Infinite Farbric Linkブリッジを使えば、2枚のモジュールで4基のGPUを協調動作させることも可能だ。
- 演算ユニット(CU):120基(合計)
- ストリームプロセッサ(SU):7680基(合計)
- グラフィックスメモリ:64GB(GDDR6、バス幅256bit、合計)
- FP32演算のパフォーマンス:最大30.2TFLOPS
- 総グラフィックス電力(TGP):400W
Radeon Pro W6900X
「Radeon Pro W6900X」は、「Radeon Pro W6900」に相当するGPUだ。MPX Moduleの直販価格は66万円で、本体購入時のカスタマイズ価格はベース構成から61万6000円増しとなる。「Infinite Farbric Linkブリッジ」を使えば、2枚のモジュールで2基のGPUを協調動作させることも可能だ。
- 演算ユニット(CU):80基
- ストリームプロセッサ(SU):5120基
- グラフィックスメモリ:32GB(GDDR6、バス幅256bit)
- FP32演算のパフォーマンス:最大22TFLOPS
- 総グラフィックス電力(TGP):300W
Appleによると、Radeon Pro W6900X MPX Moduleを2基搭載したMac Proは、FirePro D700を2基搭載した先代のMac Proと比べてFinal Cut Proのレンダリングが約3.3倍速くなるという
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