レビュー

大きさは? 補助電源は? 新世代ミドルレンジGPU「Radeon RX 6600 XT」搭載グラボをチェック!

AMDの新世代ミドルレンジGPU「Radeon RX 6600 XT」を搭載するグラフィックスカードが間もなく登場する。今回、BIOSTAR製のグラフィックスカードを試す機会を得たので、まずは外観からチェックしていこうと思う。

 米国では8月11日に、AMDの新型GPU「Radeon RX 6600 XT」を搭載するグラフィックスカードが発売される。日本でも、そこから遠くない時期にリリースされる予定だ。

 AMDは現在、一部のメディアを対象にRadeon RX 6600 XTを搭載するグラフィックスカードの先行レビュー用機材を提供している。今回、ITmedia PC USERには台湾BIOSTAR製の「BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics card」が届いたので、まずは「開封の儀」を執り行いたいと思う。


ITmedia PC USERに割り当てられた「BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics card」のパッケージ。GPUメーカーのレビュー機材はいわゆる自社開発の「リファレンスカード」が使われることが多いのだが、今回はOEMメーカーの独自設計カードが届いた

ほどよいサイズ感 2連ファンで冷却もバッチリそう

 BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics cardは、実測で長さ約230mm、厚さ約35mmとなっている。ミドルレンジのGPUを搭載するグラフィックスカードとしては、程よいサイズ感である。

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 AMDのイメージ映像では冷却ファンがシングル構成だったが、このカードは直径約90mmの冷却ファンを2基搭載している。クーラーの外装は基板を完全には覆ってはおらず、側面からはヒートシンクが露出している。


カードのサイズ感はミドルレンジGPUを搭載するものとしては妥当な感じである

直径約90mmのファンを2基搭載している。よく冷えそうだ

クーラーは基板を完全に覆っているわけではなく、ヒートシンクの一部が露出している

 クーラーの下部を見てみると、ヒートパイプが伸びているのも確認できる。ブラケットの反対側を見てみると、ヒートシンクがほぼむき出しだが、外装部分がやや長めに突き出ている。


下部からはヒートパイプが伸びているのが見える

ブラケットの反対側はヒートシンクがほぼむき出しだが、外装部分がやや長めに突き出している

映像出力は必要十分 GPU補助電源ピンは「8ピン×1」

 このカードは2スロット分の厚みがある。ゆえにブラケットも2スロット分のサイズが必要だ。映像出力端子はHDMI端子×1とDisplayPort端子×3という構成で、必要十分な数を備えている。

 GPU補助電源ピンは8ピン×1という構成となっている。少し容量が少なめの電源でも安心して使えそうである。

 基板の背面には、補強のためのバックプレートはない。カードが長くないこともあり、実装密度は高めだ


ブラケット側を見る。映像出力はHDMI端子×1とDisplayPort端子×3という構成だ

GPU補助電源ピンは8ピン×1という構成

基板背面のバックプレートは用意されていない。カードが長くないこともあり、実装密度は高めである

シンプルかつコンパクトな作り 実力は後日明らかに

 このカードは付属品もシンプルだ。何とクイックスタートガイドしかない。他言語対応だが、手元に届いたバージョンでは日本語表記がなかった。

 GPUの消費電力やパフォーマンスが抑えられたせいか、以前のレビューで利用した「Radeon RX 6700 XT」のAMD純正リファレンスカードと並べてみるとコンパクトさが際立つ。ただ、厚みはそれほど変わらない。

 BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics cardの実力は、後日別の記事で紹介する。楽しみに待っていてほしい。


付属品はクイックスタートガイドのみ

Radeon RX 6700 XTのリファレンスカードと並べてみる。GPUのスペックが抑えられたことで、サイズもひと回り小さくなっている

一方で、厚みはそれほど変わらない

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