モバイル向けCPU最速? 「Core i7-11980HK」の実力をチェック!(1/4 ページ)
IntelのコンシューマーノートPC向けCPUとして最高性能を誇る「Core i7-11980HK」。その実力はいかほどのものか、台湾MSI製ゲーミングノートPC「GE76 Raider 11U」(米国仕様)を通してチェックしてみよう。
Intelが5月11日(米国太平洋時間)に発表したモバイル向け「Core H45プロセッサ」は、内蔵GPUのEU(実行ユニット数)を削減する代わりに、CPU部分を最大で8コア16スレッド構成としたことが特徴だ。主に、外部GPUを搭載するゲーミング/クリエイター向けノートPCに搭載されることを想定している。
同プロセッサのラインアップの中で最上位に位置するのが、アンロックに対応する「Core i9-11980HK」(2.6GHz~5GHz/4.5GHz)である。その実力を、台湾MSI製ゲーミングノートPC「GE76 Raider 11U」(米国仕様)を通してチェックしてみよう。
レビュー機の概要
MSIが「最高峰の性能と機能を備えたウルトラハイエンドゲーミングノートPC」とうたう通り、GE76 Raider 11Uは現行のゲーミングノートPCの中では群を抜くハイスペックモデルである。今回レビューするのは米国仕様の「11UH-006」(PDF形式)というモデルをベースとしている。
主な仕様以下の通りだ。
- CPU:Core i9-11980HK
- GPU:Intel UHD Graphics(CPU統合)+GeForce RTX 3080 Laptop
- メインメモリ:DDR4-3200 32GB(16GB×2)
- ストレージ:Samsung PM94A1 1TB(PCI Express 4.0接続)
- ディスプレイ:フルHD(1920×1080ピクセル)/リフレッシュレート360Hz
- OS:Windows 10 Home(64bit版)
- バッテリー容量:99.9Wh(6250mAh)
ストレージはSamsung Electronics(サムスン電子)製のPM9A1の1TBモデル(MZVL21T0HCLR-00B00)を搭載している。公称のシーケンシャル(連続)読み出しは毎秒7000MB、シーケンシャル書き込みは毎秒5100MBというスペックである
拡張ポート類は、左側面にUSB 3.1 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを、背面にMini DisplayPort 1.4出力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、有線LAN(2.5GBASE-T)ポート、HDMI 2.1出力端子と電源入力端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子×2とSDメモリーカードスロットを備えている。
Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応しているが、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力には対応していない。USB 3.1 Type-C端子は、映像出力や電源入力に対応しない。
SDメモリーカードスロットは、内部でPCI Express接続を行う「SD Express規格」に対応している。SD Expressに対応するSDメモリーカードを用意すれば、最大毎秒985MBで読み書き可能だ。
電源アダプターは280Wのものが付属する。ハイエンドなCPUとGPUを搭載しているので、容量は大きい。排熱機構もしっかりとしている。
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