ASUS「Vivobook Pro 14 OLED」はぜいたくすぎる入門機だ!:あふれるパワーに目の覚める美しい画面!(2/4 ページ)
ASUS JAPANが、9シリーズ全27モデルのWindows 11搭載ノートPCを一気に発表した。いずれもパワフルなCPUを搭載し、有機ELディスプレイを採用しているのがポイントだ。入門機ながら入門機とは思えないスペックを備えた「Vivobook Pro 14 OLED」を見ていこう。
広色域で高精細な有機ELディスプレイには独自のケア機能も備える
本機の最大の特徴となるのが、14型サイズで2.8K(2880×1800ピクセル)表示の有機ELディスプレイだ。色域はDCI-P3相当で、sRGB比では133%という広色域に対応する。
素子自体が発光する有機ELディスプレイならではの引き締まった黒の表現、低輝度でも色域表現が低下しないクッキリした表示は、起動直後のロゴ表示、Windowsのロック画面、デスクトップ画面など、日常的に目にする画面でもはっきりと実感することができる。
アスペクト比が16:10となる画面解像度も見逃せない。画素密度は約242ppiと、近くで見てもドットを判別できない精細な表示だ。リフレッシュレートは90Hz、応答速度も0.2msと高速なので、動画やゲームなども残像感のないクリアな表示で楽しめる。
14型で2880×1800ピクセルの有機ELディスプレイを搭載する。応答速度が0.2ms、色域はDCI-P3相当(sRGB比で133%)をカバーし、優れたHDR体験ができる「DisplayHDR True Black 600」に対応。さらに色再現性におけるPANTONE認証、低ブルーライトにおけるテュフ・ラインランド認証も取得している
VESAが定めるHDR表示向け有機ELディスプレイの基準である「DisplayHDR True Black 600」に対応する他、色再現性においてカラーサイエンス大手のPANTONE認証も取得しており、HDRコンテンツ含むエンターテイメントを臨場感高く楽しめ、プロユースのクリエイティブ用途にも対応できる。
さらに、ASUSの有機ELディスプレイは「スペクトルを調整することで色の精度に悪影響を与えずに、有害なブルーライトを70%低減している」という。これについてもドイツの認証機関であるテュフ・ラインランド認証も取得する客観的な裏付けがある。
色再現性では原理的に液晶ディスプレイに対して有利な有機ELディスプレイだが、弱点として「焼き付きやすい」ことが指摘されてきた。長時間同じ画面、特に明るい色を表示し続けていると素子が劣化して光量が低下し、残像のように残ってしまう現象だ。
ASUSではその対策として、Windowsのダークモードをデフォルトにするとともに、特別なスクリーンセーバーを用意することで焼き付きを防ぎ、さらにSamsungの焼き付き防止技術も導入しているという。これは劣化した素子を検出してその素子への電流を増加させることで低下した光量を補い、正常な色を表示するものだ。
なお、有機ELディスプレイの焼き付きは、保証期間内(標準で1年間)であれば、保証の範囲内で修理対応ということである。
i1 Profilerで作成したICCプロファイルをColor AC(Phonon氏・作)で表示させた。実線が本製品、外側の点線がDCI-P3、内側の点線がsRGBの色域だ。DCI-P3をも大きく上回る色域を持っていることが分かる
パワフルすぎるハイエンドCPUを搭載
本機が搭載するCPUは、Ryzen 9 5900HXだ。8コア16スレッドで最大動作周波数が4.6GHzというパワフルなCPUで、ノートPC向けRyzenとしては上から3番目の上位のモデルになる。
GPUはCPU内蔵のAMD Radeon Graphicsを利用する。メモリはDDR4-3200を16GB、ストレージは512GBのNMVe SSD(PCI Express 3.0 x2)だ。このあたりは価格相応のベーシックな内容といえる。
約1.46kgのフォームファクターや他のスペックを考えると、CPUが不相応に高性能な気がするが、動作音や発熱に影響がないならば、CPU性能が高いに越したことはない。実際、デフォルト設定では動作音は静粛な部類であり、ボディーの発熱が気になるようなこともない。
なお、「MyASUS」ユーティリティーにパフォーマンスの設定が用意されており、AC接続時のみ「ハイパフォーマンス」を選択できる。実際にどのくらいの性能が発揮するのかについては後ほど検証する。
次にインタフェースやキーボードをチェックする。
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