Qualcommがゲーム機向けArm SoC「Snapdragon G3x Gen 1」を発表、開発者キットの提供も開始
米Qualcommは12月1日(現地時間)、ゲーム機向けのArm SoC「Snapdragon G3x Gen 1」をプライベートイベント「Snapdragon Tech Summit 2021」にて発表した。また、このSoCを搭載した携帯型ゲーム開発者キットの提供も始めた。
米Qualcommは12月1日(現地時間)、ゲーム機向けのArm SoC「Snapdragon G3x Gen 1」をプライベートイベント「Snapdragon Tech Summit 2021」にて発表した。また、このSoCを搭載した携帯型ゲーム開発者キットの提供も始めた。
Snapdragon G3x Gen 1は、Qualcommとしては初めてのゲーム機向け Arm SoCだ。他のSnapdragonシリーズと同様「Kryo」プロセッサと「Adreno」GPUを搭載し、AI演算機能も持つが、詳細については明かしていない。
性能についても、毎秒144フレームで10bit HDRのゲームを実行できるレベルとしているが、それ以上は明らかになっていない。無線通信機能は、Wi-Fi 6/6Eと5Gに対応する。「Xbox Cloud Gaming」や「Steam Remote Play」といったクラウドゲーミングサービスでも使用できるとしている。
ゲーム開発者キット「Snapdragon G3x Handheld Gaming Developer Kit」は、シンガポールのRazerが開発、製造したものだ。既に提供も始まっているという。6.65型の有機ELディスプレイを搭載しており、解像度はフルHD+で、10bit HDRの色表現が可能だ。
ゲーム配信にプレイヤーの表情の動画も合わせて流す用途を考えて、カメラも搭載する。画素数は500万画素で、解像度は1080pとなっている。Wi-Fi 6Eと5Gの通信機能も持たせている。
関連記事
「MicrosoftとQualcommの独占契約が間もなく終了」報道を考える
2017年12月に発表された「Windows on Snapdragon」デバイス以降、MicrosoftとQualcommのつかず離れずの関係に変化の兆しが見られる。Windows+Snapdragonが飛び立つ日
Qualcommが「Snapdragon Tech Summit 2019」を開催した。そこで明らかにされた新SoCによって、Windows on Snapdragonはどのように羽ばたいていくのだろうか。Arm版Windowsがパワフルに動く「Snapdragon 8cx」で「Windows on Snapdragon」は離陸するか
12月にハワイで開催された米Qualcommの「Snapdragon Tech Summit 2018」において登場したのが、PC向けSoCの最新版「Snapdragon 8cx」だ。この情報を含め、Windows+Armのエコシステムに関する最新情報をお届けする。2019年に「Windows on Snapdragon」が離陸すると考えられる2つの理由
Qualcommのイベント「Snapdragon Tech Summit 2018」を目前に控えた今、うわさされる次世代Snapdragonや「Chrome on ARM Windows」といった話題から、「Windows on Snapdragon」の2019年を占ってみよう。「Snapdragon 850」は常時接続PCの本命になれるか そして「1000」のウワサも
MicrosoftとQualcommの両社肝いりで2017年12月に発表された「Windows on Snapdragon」デバイスだが、いまだ日本市場に投入はなく、限定的な立ち上がりにとどまっている。PC市場をターゲットとする新たなハイエンドSoC「Snapdragon 850」は、Windows on Snapdragonの起爆剤になれるだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.